「骨盤矯正」という言葉を検索してみると、いろいろな方法がある事がわかります。
どの方法も目的は一緒で、患者様の症状の軽減~消失を目指しているわけです。
「矯正」と聞くと「ボキッ」「グキッ」というイメージをしている方もいらっしゃると思います。
当院では、身体の痛みや動きの改善を目的としてBFI療法を治療に取り入れています。
もちろん妊産婦の方に対しても、妊娠中~産後の骨盤周囲の痛みや股関節の可動域の改善を目的としてBFI療法を行っています。
今回のブログでは、当院の骨盤矯正に対しての考え方と実際に行っている施術について、ご紹介いたします。
骨盤を構成する骨

骨盤模型を正面から見た状態です。
骨盤は3つの骨で構成されています。
赤の→が差す左右に羽のように広がっている骨を腸骨と言い、青い→が差す真ん中の三角形の骨を仙骨と言います。
緑色の丸で囲まれた部位を恥骨結合と言い、黄色い丸で囲まれた関節を仙腸関節と言います。
この骨を覆うように、しっかりと強靭な靱帯が張り巡っています。
骨が歪むというイメージ
まず、イメージとして、背骨が「ずれる」「歪む(ゆがむ)」という言葉を聞くと、下の写真(左)のような状態を思い浮かべる方が多いと思います。

矯正と聞くと左のような状態が右のような状態になると思う方がほとんどだと思います。
まず、結論から言ってしまうと、巷で行われている骨盤矯正によって上の写真の様に、曲がっているものがまっすぐになる‼ということは、まずありません。
骨盤に関しても同様な事が言えます。
情報や画像によって不安になる
「骨盤のゆがみ」というと大きくゆがんだ骨盤をイメージされるかと思いますが、実際にはそんなことはないんですね。
整形外科勤務時に骨盤のレントゲン写真を多くみてきましたが、痛みを抱えた人の中に骨盤自体が大きくゆがんだり、まがったりという方はいませんでした。
中には、骨盤矯正を長年受けてきたが痛みが取れない、という方もいらっしゃいましたが、同様に画像上の変化は見受けられませんでした。
また、骨盤の形や岬角(仙骨の傾き)も人それぞれで違いがあります。
レントゲン上で綺麗な骨をしていても痛みで苦しんでる方は、沢山いらっしゃいます。
以前のブログでもお話ししたように、現在は情報過多の時代ですから、ネット検索するといろいろな情報が手に入ります。
骨盤のゆがみが原因で、腰や股関節の痛みが出るという情報も少なからず入ってくる事も有ると思います。
実際、骨にゆがみがありますね、と言われたとしても、ご自分のイメージとは違い、上の写真のように極端に背骨に変化はありません。(側弯症や変形性脊椎症の方は除きます)
そんなこと言ったって・・・という方は妊婦さんでなければ、一度レントゲン写真を撮って確認してみると良いと思います。
ご自分がイメージするほど背骨や骨盤の歪みはないと思います。
それと、一般的に言われる歪みや変形は痛みやしびれの原因にはなりません。
もう一度書きますが、体のゆがみで痛みは出ません。
産後の骨盤も同様です。
当院での骨盤矯正に代わる治療法
一般的な「骨盤矯正」に代わる治療として、当院ではBFI療法をします。
BFI療法の詳しい説明はこちら↓
骨盤を矯正しなくても痛みは改善します
一般的に、骨盤の歪みや産後の骨盤の歪みがあると言われている多くの方にも「脳疲労」が存在します。
脳疲労を改善することによって、骨盤を矯正しなくても腰部や股関節部の動きや痛みの改善が見られます。
上でも書いたように、骨盤を始めとした、体の歪みが原因で体の痛みは出ません。
産後の方の場合も同様です。
当院で行なっているBFI療法は、非常に低刺激な治療法で、幸せホルモンであるオキシトシンを産出し自律神経を安定させます。
自律神経の安定とともに体の動きや痛みの改善が見られます。
妊婦さんに対しては、安定期~出産直前まで、産後の方に関しては、体が落ち着いて来院可能な状態になればBFI療法の適応になります。
ぜひ、低刺激で優しい治療をお試しください。