4スタンス理論のご紹介・人間には生まれ持った4通りの体の使い方があり、運動の仕方も皆同じではありません

運動をしていると、部活の顧問の先生・コーチ・トレーナーなどのアドバイスがしっくりこなかったり、教えてもらった通りやっているはずなのにうまくいかなかったり、アドバイスをもらったのに、逆に成績が落ちてしまったり、という経験はありませんか?

運動をするうえで、知っていると得をする「4スタンス理論」という理論があります。

今回のブログでは、4スタンス理論の総論と各タイプの判別方法をご紹介いたします。

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4スタンス理論とは

4スタンス理論はスポーツトレーナーの廣戸聡一氏が提唱する理論で、プロ野球やプロゴルフ、五輪選手の強化育成のためにも採用されている理論です。

4スタンス理論は「人間の体は、血液型と同じように、重心のタイプ・体の使い方が4通りに分かれる」としています。

プロの世界でも採用されています

プロ球団でも、正式採用されており「投球フォームやバッティングフォームは、選手によって4通りに分かれる」としています。

野球に限らず、プロの世界でも導入されている理論ですので、特に成長期においては、より重要性が増す理論ではないのかと思います。

柔道でも、道着の握り方や技に入る際の動きにもタイプ別に違いが出てきます。

私が現役当時、この理論を知っていればもっと成績が良かったのではないかと思います。

今現在、趣味で行っているスノーボードも、タイプ別に板のセッティングが異なり、滑る際の体の動かし方もタイプによって違いがあります。

この4種類のスタンスは、血液型と同じように先天的に持つもので、立つ、座る、歩く、つかむといった単純な行為でも、タイプによって体の形や動かす各部位の順序などが異なります。

特にスポーツにとっては重要な要素で、投げる、打つ、蹴る、跳ぶ、走る、全ての動きに影響があります。

4スタンスチェック方法

4スタンス理論の4つタイプは具体的には、A1・A2・B1・B2というタイプに分かれます。Aはつま先重心でBがかかと重心、そして1は内側重心で2が外側重心ということです。

ご自分のタイプを見分けてみましょう。

まず、壁に向かって立って両足の指先を壁につけます。

体をまっすぐ伸ばしてあごをひき、鼻先を壁につけてください。この体勢から、太ももが45度くらいになるまでゆっくりしゃがみます。

この時、壁に向かってしゃがむのが楽ならAタイプです。

今度は壁を背にして立って、かかとを壁につけます。

体をまっすぐ伸ばして骨盤も背中も壁につけてください。

この体勢から太ももが45度になるまでしゃがみます。

この時に、壁を背にしたほうが楽ならBタイプです。

続いて1か2かを判断するテストは椅子の立ち上がり方で判断します。

座った状態で太ももを両手で内側にひねるように押さえて立ちやすかったら1タイプです。

外側にひねって立ちやすければ2タイプです。

見極め時の注意

なお、4スタンスのチェック時にはリラックスしていることが大切です。

どちらがやりにくいか、やりやすいかをしっかりと見極めてください。

4スタンスタイプ別の特徴

その4種類のタイプは、重心をどこにかけているかで分けられます。

A1タイプ:つま先側の内側に重心
A2タイプ:つま先側の外側に重心
B1タイプ:かかと側の内側に重心
B2タイプ:かかと側の外側に重心

手のひらのパワーライン

タイプによって手のひらにあるパワーライン(物を握る時に力の入りやすいライン)が異なります。

野球・テニス・ゴルフ・柔道などの握るスポーツは判定したタイプによって握り方が異なります。

野球やゴルフでのバットやクラブの握り方もタイプによって異なります。

タイプ別の体の軸

A1タイプ、B2タイプは『クロスタイプ』で、体の軸が右肩と左腰、左肩と右腰などと対角に走っています。

体の前面を中心として動かし交差するような動かし方が得意です。

A2タイプ、B1タイプは『パラレルタイプ』で、体の軸が縦に真っすぐ平行に走っています。

背中を中心に、平行的な動かし方が得意です。

この4つのタイプに優劣はありません。

ご自分のタイプを知ることで、自分に合ったフォームを探すことが可能です。

各タイプ別のプロのアスリート

下記の表はタイプ別にみるアスリートを表にしたものです。

ご自分の体のタイプが分かったら同じタイプのアスリートの動きを取り入れていただくと良いでしょう。

驚きの最新理論!「4スタンス理論」ってナンだ!?より引用

指導者とのタイプの違いがあると体の故障につながる事が多いです

自分とタイプの違う指導者ですと体の使い方が違うわけですから、うまくいかなくて当り前です。

指導者とタイプが違うと、当然、体の使い方も変わってきますので、故障の原因となってしまう事も有ります。

ましてや、選手生活の期間にも影響が出てきます。

コーチや指導者が変わったら、うまくいくようになったと言う話もよく聞く話です。

以前、足関節の捻挫で来院された、テニスをされている患者様はB1のタイプでした。

コーチを変えたところ急に成績が良くなったとのお話を聞きました。

後々、当院に来院されたコーチもタイプチェックをしたところB1タイプで、先に来院された患者様とタイプが同じことが判明しました。

まとめ

特に運動を指導する立場にある方は絶対に勉強しておいて損はない理論だと思います。

私も勉強中ですが、これから各競技別にまとめていき、患者様の施術に役立てていきたいと思っています。

この理論をご存じでない指導者の方も大勢いらっしゃることと思います。

指導者の方が、同じように教えていてもできる子とできない子に分かれることもあると思います。

もしかしたら、自分とタイプが違うのかも?と思っていただき、運動指導に4スタンス理論を指導法に導入して頂くと、また違った結果が見えてくると思います。

ABOUTこの記事をかいた人

蛯原接骨院院長です。怪我と痛みの専門家として、教科書通りの施術ではなく、代々伝わる伝統的な施術と最新の知識・技術を取り入れて、怪我の施術を行っています。また、茨城県内では数少ない、脳と痛みの関係に注目した痛みの治療を行っています。交通事故はもちろんの事、怪我や怪我の後遺症にお悩みの方、身体の痛みに対し、何をやっても良くならない・どこへ行っても良くならないという方を、一人でも多く救いたいという思いからブログでの発信を行っています。