バスケットボールでのジャンプ、お子さんの運動会での走り、階段の踏み外し。アキレス腱断裂は、このようなスポーツの最中や日常生活のふとした瞬間に、突然起こります。
けがをされた直後は、強い痛みと「何が起こったのか」という混乱で、冷静に状況を判断するのが難しかったことと思います。
そして今、アキレス腱断裂と診断され、「手術をするべきか、それとも手術をしない保存療法か」という選択を前に、今後の生活や活動にどう影響するのかを考え、真剣に情報を集めているのではないでしょうか。
「1日でも早くスポーツに復帰したいが、保存療法で本当に大丈夫だろうか?」
「仕事への影響はどのくらいになるのか、回復までの具体的なスケジュールが知りたい」
「ギプスや松葉杖の生活で、家事や育児をどうこなせばいいのか途方に暮れている」
「年齢的に、後遺症が残らないか心配だ」
「今受けているリハビリが思うように進まず、このままで良いのか不安を感じている」
この記事は、そのような不安や疑問をお持ちのすべての方に向けて、治療法を選択する上で役立つ情報を提供することを目的としています。
けがの専門家として、私たちは皮膚に傷を残さずに回復を目指せる「保存療法」を推奨しています。どちらの治療法にもそれぞれの利点がありますが、当院ではこれまで一貫して保存療法での施術を行い、幸いにも再断裂に至った例はありません。
このページでは、保存療法における具体的な治療の進め方、回復までの期間の目安、そして最も重要となるリハビリテーションについて、順を追って詳しく解説します。この記事を通して、ご自身の状態を正しく理解し、納得して治療に臨むための知識を得ていただければと思います。
Contents
- 1 第1章:アキレス腱断裂を正しく知る|原因・症状・判断方法
- 2 第2章:保存療法という選択|そのメリットと回復への全体像
- 3 第3章:【期間別】保存療法とリハビリの具体的な進め方
- 4 第4章:アキレス腱断裂と保存療法に関するQ&A|あなたの不安と疑問に答えます
- 5 第5章:回復を体の内側から支える栄養学|アキレス腱の修復に必要な食事
- 6 第6章:【症例紹介】40代男性・草野球での断裂から歩行再開まで
- 7 【まとめ】適切なリハビリで、再びアクティブな毎日を取り戻すために
- 8 【お問い合わせ】
- 9 【接骨院詳細】
- 10 【監修】
第1章:アキレス腱断裂を正しく知る|原因・症状・判断方法
回復のためには、まずご自身の体に何が起こったのかを正確に理解することが重要です。ここでは、アキレス腱の役割、断裂の原因、特徴的な症状、そして専門家による判断方法までを詳しく解説します。
1-1. アキレス腱とは?-その解剖と重要な働き
アキレス腱(踵骨腱:しょうこつけん)は、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)とかかとの骨(踵骨)を結びつけている、白く光沢のある強靭な線維の束です。その太さは指ほどもあり、人体の中で最も太く、最も強い腱として知られています。

下腿三頭筋: ふくらはぎを形成する主要な筋肉で、「腓腹筋」と「ヒラメ筋」という2つの筋肉から構成されます。
アキレス腱の働き: この下腿三頭筋が収縮する力をかかとの骨に伝え、足首を伸ばす(底屈させる)動きを生み出します。具体的には、
歩く、走るときの地面を蹴り出す力
ジャンプするための踏み切り
つま先立ちでバランスを取る
といった、私たちの基本的な動作に不可欠な役割を担っています。この腱がなければ、私たちは地面を力強く蹴ることができず、スムーズな歩行すら困難になります。
【コラム】なぜ「アキレス腱」と呼ばれるのか?
その名前は、ギリシャ神話に登場する不死身の英雄「アキレウス(アキレス)」に由来します。アキレウスは、母親によって不死の力を与えられましたが、その際に母親がつかんでいたかかと(踵)の部分だけが唯一の弱点として残ってしまいました。そしてトロイア戦争の末、その弱点である腱を矢で射抜かれて命を落とした、という伝説から「アキレス腱」と名付けられました。
1-2. なぜ断裂するのか?-主な原因と受傷メカニズム
アキレス腱は人体で最も強い腱ですが、その強度を上回る急激な力が加わった時に断裂します。
運動中に多い原因
ジャンプの着地時: バレーボールやバスケットボールなどで、着地の衝撃によってふくらはぎの筋肉が強制的に引き伸ばされる際に発生します。
急なダッシュや方向転換: テニスやサッカーなどで、つま先で地面を強く蹴り出して走り出す瞬間に発生します。
これらの動作では、ふくらはぎの筋肉が強く収縮し、アキレス腱が強く引き伸ばされた状態になります。その状態で、着地や踏み込みといった逆方向への強い力が加わると、腱の線維がその力に耐えきれずに断裂してしまうのです。
日常生活での原因
階段の踏み外しや段差からの転落: 高い場所からつま先で着地するような形で、予期せぬ強い衝撃が加わった際に発生します。
転倒時: 滑ったりつまずいたりした際に、体勢を立て直そうと足に力を入れた瞬間に起こることもあります。
断裂しやすくなる背景要因
上記のような直接的な原因に加え、腱の状態が悪化していると、より断裂しやすくなります。
運動不足: 普段あまり運動をしていない方が急に体を動かすと、筋肉や腱の柔軟性が低下しているため、急な負荷に対応しきれず断裂に至ることがあります。
疲労の蓄積: 日頃から運動をしている方でも、トレーニングによる疲労が蓄積すると、腱に微細な傷ができて強度が低下し、断裂のリスクが高まります。
栄養状態の偏り: アキレス腱の主成分はコラーゲンというタンパク質です。このコラーゲンを体内で作るためには、材料となるタンパク質や、その合成を助けるビタミンCなどの栄養素が不可欠です。食生活の乱れなどによりこれらの栄養素が不足すると、腱自体の質が低下してもろくなり、通常であれば耐えられるはずの負荷でも断裂しやすくなる可能性があります。
【注意】運動前のウォーミングアップの重要性
久しぶりに運動をする際はもちろん、日常的にトレーニングをしている方も、運動前には必ず十分なストレッチングやウォーミングアップを行いましょう。筋肉と腱の柔軟性を高め、血行を促進しておくことが、アキレス腱断裂を含む多くのスポーツ障害の予防に繋がります。
1-3. アキレス腱断裂のサインと特徴的な症状
アキレス腱を断裂した際には、非常に特徴的な症状が現れます。
受傷時の感覚: 「後ろから誰かにボールをぶつけられたような衝撃があった」「バットでふくらはぎを殴られた感じ」「『ブチッ!』『バチン!』という自分や周りの人にも聞こえるほどの断裂音(ポップ音)がした」などと表現される方がほとんどです。
痛みと脱力感: 受傷直後には激しい痛みや、足に力が入らない脱力感を感じます。しかし、不思議なことに、しばらくすると強い痛みが和らぎ、歩けてしまう場合もあるため注意が必要です。「捻挫だと思った」と自己判断してしまうケースも少なくありません。
歩行困難: 痛みが引いても、つま先立ちをしたり、地面を力強く蹴ったりすることができなくなるため、すり足のような歩き方(跛行)になります。
アキレス腱部の陥凹(へこみ): 断裂した部分を触ると、健康な側と比べて明らかにへこんでいるのが分かります。これは断裂によって腱の連続性が失われているサインです。
腫れと皮下出血: 時間の経過とともに、断裂部周辺からふくらはぎ、足首にかけて腫れが広がり、内出血によるあざ(皮下出血斑)が見られるようになります。
下の画像は、左アキレス腱を断裂された方のものです。白い矢印で示した部分に、腱の連続性がなくなり、へこんでいる様子が確認できます。
1-4. 専門家による判断方法 – トンプソンテストと超音波検査
アキレス腱断裂が疑われる場合、専門家は以下のような検査を用いて正確な判断を下します。
トンプソンテスト
これは、アキレス腱断裂を判断するために広く用いられる徒手検査法です。
患者様はベッドにうつ伏せになり、膝を90度に曲げ、足首の力を抜きます。
検査者は、ふくらはぎの中央部分を両手で優しく、しかししっかりと握ります。
【正常な場合】 ふくらはぎを握ると、その力がアキレス腱を介してかかとに伝わり、足首が自然と下向きに動きます(底屈します)。
【断裂している場合】 腱が断裂しているため、ふくらはぎを握っても力がかかとに伝わらず、足首はピクリとも動きません。これを「トンプソンテスト陽性」と呼びます。
以下の動画は、実際に左アキレス腱を断裂された方のトンプソンテストの様子です。健側の右足はふくらはぎを握ると足首が動きますが、患側の左足は動いていないことが分かります。
超音波(エコー)検査
トンプソンテストと並行して、超音波観察装置(エコー)による検査は、アキレス腱断裂の診断において非常に有効です。プローブと呼ばれる装置を患部に当てるだけで、体内の様子をリアルタイムで、そして痛みなく観察することができます。
下の画像は、超音波で断裂部を観察したものです。赤い丸で囲んだ部分で、腱の線維が完全に途切れ、黒い影(出血や体液)が溜まっているのがはっきりと分かります。
この検査により、
断裂が完全か部分か
断裂した腱の端(断端)がどれくらい離れているか
周囲の組織の損傷具合はどうか
といった情報を詳細に把握できます。これらの情報は、保存療法が適しているかを判断し、その後の治療計画を立てる上で極めて重要になります。
第2章:保存療法という選択|そのメリットと回復への全体像
アキレス腱断裂と診断された後、多くの方が「手術」か「保存療法」かの選択を迫られます。ここでは、私たちが推奨する保存療法がどのようなものか、そのメリットと治療の全体的な流れを解説します。
2-1. 保存療法という選択肢とその利点について
アキレス腱断裂の治療には、手術療法と保存療法という選択肢があります。それぞれに利点があり、患者様の体の状態やライフスタイルによって最適な方法は異なります。
私たち柔道整復師は、人が本来持っている「治癒力」を最大限に引き出すことを大切にしています。その考えに基づき、体にメスを入れることなく回復を目指せる「保存療法」を、選択肢の一つとして推奨しています。保存療法には、主に以下のような利点があります。
皮膚に傷跡が残らない:
メスを使わないため、当然ながら手術痕は残りません。体への負担が少ない:
アキレス腱の周囲にある皮膚や神経など、患部以外の組織に影響を与える心配がありません。また、手術に伴う感染症などのリスクも回避できます。腱と皮膚の癒着が起こりにくい:
手術後に起こりうる、皮膚と腱がくっついてしまう「癒着」のリスクを低減できます。癒着は足首の動きの妨げになることがあります。入院の必要がない:
通院での治療が基本となるため、入院の必要がありません。ギプスなどの材料費はかかりますが、費用的な負担も比較的少ない傾向にあります。
「保存療法は再断裂のリスクが高いのでは?」とご心配される方もいらっしゃいます。この点について、国内の標準的な治療指針では次のように示されています。
【引用】アキレス腱断裂診療ガイドライン2019
かつては手術療法が保存療法よりも再断裂率は低いとされてきました。しかし近年、早期に機能的リハビリテーション(早期に体重をかけたり、足首を動かしたりするリハビリ)を開始した保存療法では、手術療法との間に再断裂率の有意差はないとの報告も散見されるようになりました。
この引用が示すように、ただギプスで固定するだけでなく、適切な時期から計画的にリハビリテーションを行うことで、保存療法でも手術療法と遜色ない結果が期待できることが分かってきています。
2-2. 保存療法の全体的な流れと期間の目安
保存療法は、単にギプスで固めておくだけでなく、回復段階に応じて固定方法やリハビリ内容を計画的に進めていくプロセスです。ここでは、その全体的な流れの概要を示します。
※回復のペースには個人差が大きく、以下の期間はあくまで目安です。患者さんの状態に合わせて計画を調整します。
【Phase 1】初期固定期(受傷後 ~ 約4週間)
目的: 断裂した腱の端同士を近づけて、癒合の土台を作る。
状態: ギプスや装具で足首を尖足位(つま先を伸ばした状態)で固定。患側への体重負荷は厳禁。松葉杖を使用。
過ごし方: 安静を基本とし、患部外のトレーニングや血栓予防を行う。
【Phase 2】中期固定期(約4週 ~ 約8週間)
目的: 腱の癒合を促しつつ、徐々に足首の角度を戻し、体重をかける準備をする。
状態: 装具の角度を段階的に調整。専門家の指示のもと、部分的な体重負荷(部分荷重)を開始。
リハビリ: 物理療法やごく軽い自動運動などを開始。
【Phase 3】リハビリ前期(約8週 ~ 12週間)
目的: 固定を除去し、足首の可動域を回復させ、正しい歩き方を再学習する。
状態: 装具が外れるが、足首の硬さや筋力低下が顕著。
リハビリ: 関節可動域訓練、全荷重での歩行訓練が中心。
【Phase 4】リハビリ後期(約3ヶ月 ~ 6ヶ月)
目的: ふくらはぎの筋力を強化し、再断裂を防ぐ。歩行の質を高める。
状態: 日常生活はほぼ問題なく送れるようになるが、腱や筋肉はまだ万全ではない。
リハビリ: 筋力強化トレーニング(カーフレイズなど)、バランストレーニングが中心。
【Phase 5】復帰準備期(約6ヶ月以降)
目的: 日常生活から、より負荷の高い活動(ジョギング、スポーツなど)への復帰を目指す。
状態: 左右差が少なくなり、実践的な動きへの準備が整う。
リハビリ: ジョギング、ジャンプ、方向転換など、より競技や目標に近い動作のトレーニング。
【コラム】アキレス腱はどのように治っていくのか? – 腱の修復過程
アキレス腱が断裂した後、体の中ではどのような変化が起こり、腱はどのように修復されていくのでしょうか。この自然な治癒のプロセスを知ることは、治療期間中の過ごし方やリハビリの重要性を理解する上で非常に役立ちます。
腱の修復過程は、大きく3つの段階(①炎症期、②増殖期、③再構築期)を経て進んでいきます。以下に、1週間ごとの組織の変化の目安を解説します。
受傷直後 ~ 1週目:炎症期
組織の状態: 断裂した部分に出血が起こり、血液が溜まって「血腫(けっしゅ)」と呼ばれる血の塊ができます。この血腫が、今後作られる新しい腱組織の「足場」としての役割を果たします。
体の反応: 断裂部周辺では炎症反応が活発になり、痛み、熱感、腫れが最も強く現れる時期です。この炎症反応は、損傷した組織を除去し、治癒プロセスを開始させるための重要な体のサインです。
2週目 ~ 3週目:増殖期の始まり
組織の状態: 「線維芽細胞」という、新しい組織を作るための細胞が血腫の足場に集まり始めます。これらの細胞が、コラーゲン線維(主にType IIIコラーゲンという、まだ強度の低い柔らかい線維)の産生を開始します。
体の反応: 断裂した腱の端と端が、この新しく作られた柔らかい組織によって、かろうじて繋がり始めます。しかし、組織としては非常に脆弱で、少しの力でも簡単に再び離れてしまうため、絶対的な安静と固定が不可欠な時期です。
4週目 ~ 6週目:増殖期のピーク
組織の状態: コラーゲン線維の産生が最も活発になります。腱の断端は、新しく作られた組織によって完全に繋がります。
体の反応: 腱の形は繋がりますが、コラーゲン線維の配列はまだ乱雑で、組織の密度も低いため、強度は全く不十分です。この時期から部分荷重を開始するのは、この未熟な組織に適切な物理的刺激を与え、コラーゲン線維が正しい方向(力がかかる方向)に並ぶように促す目的があります。
7週目 ~ 12週目(約3ヶ月):再構築期への移行
組織の状態: 治癒の段階は「再構築期」へと移行します。これまでに作られた強度の低いType IIIコラーゲンが、より強固で成熟した「Type Iコラーゲン」へと徐々に置き換わっていきます。コラーゲン線維の配列も、より規則正しく整い始めます。
体の反応: 固定が外れる時期ですが、腱の強度はまだ正常の半分以下とも言われています。見た目上は繋がっていても、組織の内部では質的な変化が続いている段階です。可動域訓練や軽い負荷の運動は、この再構築を適切に促進させるために行います。
3ヶ月 ~ 1年以上:成熟期
組織の状態: コラーゲン線維の再配列と成熟が、時間をかけてゆっくりと進行します。腱は徐々に太く、強固になっていきます。
体の反応: このプロセスには非常に長い時間が必要で、腱の強度が元の状態に近づくには、6ヶ月から1年以上かかると言われています。この時期に筋力トレーニングなどで適切な負荷をかけ続けることが、より強く機能的な腱組織への回復を促します。
このように、アキレス腱の修復は目に見えない部分で段階的に進んでいます。リハビリの各メニューが、このどの段階の組織に働きかけているのかを理解することで、より納得して治療に取り組むことができるでしょう。
第3章:【期間別】保存療法とリハビリの具体的な進め方
ここからは、先のロードマップに沿って、各期間で具体的にどのようなことを行い、何に注意すべきかを詳しく解説していきます。ご自身の現在の状況と照らし合わせながら読み進めてください。
3-1. 【Phase 1】初期固定期(受傷後 ~ 約4週):安静と管理が最優先
この時期の目標は、断裂したアキレス腱の切れ端(断端)が再びつながるための最適な環境を作ることです。
固定の方法と目的
断裂した腱の断端を最も近づけるため、足首をつま先が伸びた状態(尖足位)で固定します。この位置で固定することで、腱にかかる張力を最小限にし、線維同士が自然に結びついていくのを待ちます。
当院では、ギプスを全周に巻くことはせず、取り外しが可能な「ギプスシーネ」を作成し、足の前面と後面から挟み込む形で固定します。これにはいくつかの理由があります。
衛生管理: 長期間の固定となるため、皮膚を清潔に保つことができます。
状態観察: 患部の腫れや皮膚の状態を定期的にチェックできます。
早期の介入: 固定を一時的に外すことで、後述する物理療法やごく初期の運動療法を行うことが可能になります。
この時期の生活上の注意点【育児や家事を担う方へ】
松葉杖での生活は、特に家事や育つを担う方にとって大きな負担となります。
体重は絶対かけない: 癒合しかけている腱が再び離れてしまうのを防ぐため、患側の足に体重をかけることは絶対に避けてください。移動は必ず松葉杖を使用します。
入浴の工夫: ギプスシーネを外し、椅子に座ってシャワーを浴びます。患部を濡らさないよう、ビニール袋とテープで覆うなどの工夫が必要です。市販の防水カバーも便利です。
睡眠時の工夫: 就寝時は、クッションや座布団を数枚重ね、患側の足を心臓より高い位置に保つ(挙上)ようにしましょう。これにより、重力で血液やリンパ液が心臓に戻りやすくなり、腫れや痛みの軽減に繋がります。
血栓症(エコノミークラス症候群)の予防: 足を動かさないでいると、血の塊(血栓)ができてしまうリスクがあります。予防のために、以下のことを意識してください。
患側の足の指を、グーパーとこまめに動かす。
水分を十分に摂取する。
時々、座った状態で健康な側の足首を動かす。
家事の工夫: キャスター付きの椅子を利用して座ったまま移動したり、食事の準備はネットスーパーや宅配サービスを活用したりするなど、周りのサポートを得ながら無理のない範囲で行いましょう。
この時期にできること:患部外トレーニング
固定している足は動かせませんが、それ以外の部分は健康です。体幹トレーニング(プランクなど)、上半身の筋トレ、健康な側の足のトレーニングを行うことは、全身の体力低下を防ぎ、後のリハビリをスムーズに進める上で非常に重要です。
3-2. 【Phase 2】中期固定期(約4週 ~ 約8週):部分的な体重負荷と初期運動の開始
腱の初期癒合が進んできたら、次のステップに進みます。この時期は、固定を続けつつも、少しずつ足首に刺激を入れ、体重をかける準備を始める重要な期間です。
固定角度の調整と部分荷重の開始
腱の修復が進むにつれて、足首を固定している角度を、尖足位から徐々に90度(直角)に近づけていきます。これは、ヒール付きの専用装具に切り替え、ヒールの高さを段階的に低くしていくことで調整します。
そして、当院の指示のもとで「部分荷重」を開始します。これは、患側の足に少しずつ体重をかけていく練習です。
部分荷重の具体的な進め方
両方の松葉杖をついた状態で、患側の足を体重計の上にそっと乗せます。
当院から指示された重さ(例:ご自身の体重の3分の1など)まで、ゆっくりと体重をかけていきます。
この練習を繰り返すことで、歩行時にも同様の負荷をかけられるように調整していきます。
この段階的な負荷は、修復中の腱に適切な物理的刺激を与え、より強固な組織へと成長を促すために非常に重要です。
【注意】自己判断による負荷の増加は絶対に避けてください
ただし、ここで最も注意すべきなのは、自己判断で体重を増やしたり、早く松葉杖を手放したりしないことです。癒合しかけている腱はまだ非常にデリケートであり、過度な負荷は再断裂の直接的な原因となります。必ず当院の指示に従い、定められた負荷量を守ってください。
この時期から始めるリハビリ
当院では、この時期から回復を促進するためのアプローチを開始します。
物理療法: 電気治療器を用いて、患部の血流を促進し、筋肉の萎縮を抑制します。また、痛みを和らげる効果も期待できます。
自動運動: 装具を外した状態で、痛みのないごくわずかな範囲で、自分の力だけで足首を上下に動かす練習を始めます。これは、筋肉と神経の再接続を促すための重要なステップです。
3-3. 【Phase 3】リハビリ前期(約8週 ~ 12週):固定除去後の関節可動域訓練と歩行訓練
約8週間の固定期間を経て、ついに装具が外れる時が来ます。しかし、これはゴールではなく、本格的なリハビリのスタートです。
固定除去後の足の状態
長期間固定されていた足首は、関節が硬くなり(関節拘縮)、思うように動かせません。また、使われなかったふくらはぎの筋肉は目に見えて細く(筋萎縮)、力が入らない状態です。歩こうとしても、足首がスムーズに動かず、怖さや違和感から不自然な歩き方になってしまいます。
この時期のリハビリの二本柱
この時期のリハビリは、「①関節可動域の回復」 と 「②正しい歩行の獲得」 が中心となります。
① 関節可動域(ROM: Range of Motion)訓練
硬くなった足首の柔軟性を取り戻すための運動です。痛みを感じない、心地よい伸びを感じる範囲で、ゆっくりと行いましょう。
タオルストレッチ: 床に座って足を伸ばし、患側の足裏にタオルをかけます。タオルの両端を両手で持ち、ゆっくりと手前に引いて、ふくらはぎとアキレス腱を伸ばします。30秒キープを数回繰り返します。
足首回し: 椅子に座り、かかとを床につけたまま、つま先でゆっくりと大きく円を描くように動かします。内外、両方向に回します。
② 歩行訓練【仕事復帰を目指す方へ】
跛行(びっこを引く歩き方)を癖にしないために、正しい歩き方を意識的に再学習する必要があります。
意識するポイント:「かかとから着地」→「足裏全体が地面につく」→「親指の付け根で地面を蹴り出す」という3つのポイントを意識します。
鏡の前で練習: 全身が映る鏡の前で、自分の歩き方をチェックしながらゆっくり歩く練習が効果的です。
歩幅は小さく: 最初は歩幅を小さくし、フォームを崩さないことを優先します。
営業職など外回りが多い仕事への復帰を目指す方にとって、この時期に正しい歩行パターンを身につけることは、将来的な膝や股関節、腰への負担を軽減するためにも非常に重要です。
3-4. 【Phase 4】リハビリ後期(約3ヶ月 ~ 6ヶ月):再断裂を防ぐ本格的な筋力強化
日常生活が不自由なく送れるようになり、「もう治ったのでは?」と感じ始める時期かもしれません。しかし、腱の組織が完全に成熟し、元の強度を取り戻すにはまだ時間が必要です。ここで油断せず、筋力をしっかり強化することが、再断裂のリスクを大幅に減らし、後遺症を最小限に抑えるための鍵となります。
筋力強化トレーニング
弱くなった下腿三頭筋を鍛え、アキレス腱を衝撃から守るためのトレーニングです。
両足カーフレイズ(かかと上げ運動):
壁やテーブルに軽く手を添えて、肩幅に足を開いて立ちます。
両足のかかとを、できるだけ高く、ゆっくりと持ち上げます。
一番高い位置で2〜3秒静止し、その後ゆっくりと下ろします。この「ゆっくり下ろす」動きが特に重要です。
片足カーフレイズ:
両足での運動が楽にできるようになったら、健康な側の足を浮かせて、患側の足だけで同じ運動を行います。これは負荷が非常に高いため、必ず専門家の許可を得てから開始してください。バランストレーニング:
片足立ち: 目を開けた状態で、患側の足だけで立つ練習から始めます。安定してきたら、目を閉じて行うと難易度が上がります。
不安定な場所でのトレーニング: クッションやバランスディスクなど、少し不安定な物の上で片足立ちをすることで、足首周りの細かい筋肉が鍛えられ、とっさのバランス能力が向上します。
3-5. 【Phase 5】復帰準備期(約6ヶ月以降):目標に向けた最終調整
日常生活での不安がなくなったら、いよいよジョギングやスポーツ、負荷の高い仕事への復帰に向けた最終段階に入ります。
スポーツ復帰への道【競技復帰を目指す方へ】
復帰を焦る気持ちは分かりますが、段階を踏むことが結果的に一番の近道です。
復帰の目安:
片足カーフレイズが、健康な側と同じくらいの回数、痛みなくできる。
軽い両足ジャンプが痛みなくできる。
左右のふくらはぎの太さの差がほとんどない。
段階的トレーニング:
ウォーキングからジョギングへ: まずは直線での軽いジョギングから開始します。
徐々に強度を上げる: スピードを上げたり、徐々に方向転換(カッティング動作)を加えたりします。
競技特有の動き: ジャンプ、ストップ&ゴーなど、各種目の専門的な動きを取り入れていきます。
日常生活での最終チェックポイント
靴選び: リハビリ期はもちろん、回復後もかかとをしっかり支え、クッション性の高い靴を選ぶことをお勧めします。特に女性の場合、ハイヒールなどかかとの高い靴は、アキレス腱に負担をかけるため、長時間の使用は慎重になるべきです。
継続的なケア: スポーツや長時間の立ち仕事の後など、疲労を感じた際は、ストレッチやアイシングなどのセルフケアを習慣にしましょう。
第4章:アキレス腱断裂と保存療法に関するQ&A|あなたの不安と疑問に答えます
ここでは、患者様からよく寄せられる質問や、多くの方が抱える不安について、Q&A形式でお答えします。
Q1. 保存療法での再断裂が心配です。確率はどのくらいですか?
A. 適切な固定管理と、個々の状態に合わせた段階的なリハビリテーションを計画通りに行えば、再断裂のリスクは手術療法と比べて大きな差はないとされています。再断裂が最も起こりやすいのは、固定が外れて日常生活に戻り、筋力がまだ十分でない時期(受傷後3〜4ヶ月頃)です。
「もう動ける」という感覚と、実際の腱の強度の間にギャップがあるため、油断して急なダッシュやジャンプをしてしまうことが原因となります。当院がお伝えする「まだ無理はしないでください」という言葉には、明確な理由があります。焦らず、指示を守ることが最大の予防策です。
Q2. 痛みや腫れ、むくみは一体いつまで続くのでしょうか?
A. 受傷直後の強い痛みは数日から1週間ほどで落ち着きますが、リハビリで負荷をかけた後などに、軽い痛みがぶり返すことはあります。これは組織が回復していく過程で起こる自然な反応の場合が多いです。
腫れやむくみは、痛みよりも長く続く傾向があり、特に夕方になると足がパンパンに感じるかもしれません。これは、重力の影響や、まだ血行を促す筋ポンプ作用が十分に働いていないためです。足を高くして休む(挙上)、温めたり冷やしたりする(温冷交代浴)、着圧ソックスを利用するなどのセルフケアが有効です。
Q3. 後遺症が残らないか、将来が不安です。
A. 残念ながら、どのような治療法を選択しても、後遺症の可能性をゼロにすることはできません。保存療法で起こりうる後遺症としては、「足首の可動域制限(特に背屈、つまりつま先を上げる動きが硬くなる)」「ふくらはぎの筋力低下」「腱の肥厚(少し太くなる)」「歩行時の違和感や跛行(びっこ)」などが挙げられます。
しかし、これらの後遺症は、その後のリハビリテーションの質と、ご本人の取り組み方によって、その程度が大きく変わってきます。当院では、後遺症を最小限に抑え、患者様の生活の質(QOL)を最大限に高めることを目指し、お一人おひとりに合わせた最適なリハビリプログラムでサポートします。
Q4. CRPS(RSD)という言葉を聞きました。どのようなものですか?
A. CRPS(複合性局所疼痛症候群)、かつてRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)とも呼ばれたこの症状は、けがの程度とは不釣り合いな激しい痛み、灼熱感、腫れ、皮膚の色の変化、異常な発汗などが慢性的に続く、非常に厄介な合併症です。
発症の原因は完全には解明されていませんが、神経の過剰な反応が関わっていると考えられています。特に、過去に似たような症状を経験したことがある「CRPS体質」の方は、手術などの侵襲(体に傷がつくこと)が引き金になる可能性も指摘されています。
当院では、このCRPSの発症に細心の注意を払い、過度な痛みを与えないよう配慮しながら施術を進めます。万が一、疑わしい兆候が見られた場合は、速やかに専門医との連携を図ります。
Q5. 病院でギプスを外してもらった後、「あとは自分でリハビリしてください」と言われて困っています。
A. 病院で固定を外してもらった後、「リハビリはご自身で」と言われ、どうすれば良いか分からずに困ってしまう、というお話を伺います。やっとギプスが外れた安堵感と同時に、具体的なリハビリのやり方が分からず、痛みやむくみも残る中で、不安を感じるのは当然のことです。
アキレス腱断裂後のリハビリは、専門的な知識と技術が不可欠です。自己流で行うと、回復が遅れるだけでなく、再断裂や後遺症のリスクを高めてしまうことさえあります。
そのような状況でお困りの場合、決して一人で悩む必要はありません。当院では、他の医療機関で固定を受けた後のリハビリもお引き受けしておりますので、お気軽にご相談ください。
第5章:回復を体の内側から支える栄養学|アキレス腱の修復に必要な食事
リハビリテーションと並行して、食事から適切な栄養を摂ることは、スムーズな回復に不可欠です。体は、日々摂取する食べ物から作られています。特にアキレス腱のような組織が損傷した場合、その修復には特定の栄養素が材料として必要となります。
食事内容に配慮することで、治癒のプロセスを内側からサポートし、より質の高い回復を目指すことができます。ここでは、アキレス腱の修復に特に重要となる栄養素をご紹介します。
5-1. 腱の主成分「コラーゲン」を作る材料を補給する
アキレス腱の主成分は、「コラーゲン」というタンパク質の一種です。丈夫な腱を再建するためには、その材料となる栄養素を食事から十分に摂取することが不可欠です。
① タンパク質:すべての基本となる材料
コラーゲンはもちろん、筋肉や血液など、体を作るすべての源となるのがタンパク質です。固定期間中は筋肉の分解が進みやすいため、意識して摂取する必要があります。
多く含まれる食品: 肉類(鶏むね肉、ささみ、赤身肉)、魚類(アジ、サバ、鮭)、卵、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)、乳製品(牛乳、ヨーグルト)
② ビタミンC:コラーゲンの合成を助けるパートナー
タンパク質を摂取しても、ビタミンCが不足していると体内で効率よくコラーゲンを合成することができません。タンパク質とビタミンCは、必ずセットで摂ることを意識しましょう。
多く含まれる食品: 赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツ、柑橘類(レモン、オレンジ)、いちご、じゃがいも
③ 亜鉛:新しい細胞作りを命じる司令塔
亜鉛は、タンパク質の合成や新しい細胞が作られる際に必要となるミネラルです。傷ついた組織の修復プロセスをスムーズに進めるために重要な役割を果たします。
多く含まれる食品: 牡蠣、豚レバー、牛肉(赤身)、卵、チーズ、納豆
④ 鉄分:修復現場に酸素を届ける運搬役
鉄分は、血液中のヘモグロビンの成分となり、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。患部の修復には多くの酸素が必要となるため、鉄分が不足すると回復が遅れる一因にもなり得ます。特に女性は不足しがちなので注意が必要です。
多く含まれる食品: 豚・鶏・牛レバー、赤身肉、カツオ、あさり、小松菜、ほうれん草
5-2. 回復期の食事で心がけたいこと
バランスの良い食事を基本に: 特定の栄養素だけを偏って摂るのではなく、主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を一日三食、規則正しく摂ることが最も重要です。
加工食品は控えめに: インスタント食品やジャンクフードは、回復に必要なビタミンやミネラルを消耗してしまうことがあります。ギプス固定中で食生活が乱れがちになる時期だからこそ、意識して栄養価の高い食事を選びましょう。
過度なサプリメント依存は避ける: サプリメントは補助的なものと考え、利用する際は専門家に相談しましょう。
第6章:【症例紹介】40代男性・草野球での断裂から歩行再開まで
ここでは、実際に当院で保存療法を行い、回復された患者様のケースをご紹介します。
(※ご本人の同意を得て、個人が特定されないよう情報を一部変更しています)
患者様: 鈴木様(仮名)、45歳、男性
職業: 営業職(外回り中心)
受傷の経緯: 趣味で続けている草野球の試合中、二塁から三塁へ走塁した際に「ブチッ」という音と共に右足に激痛。チームメイトに肩を担がれてベンチに戻り、その後当院へ来院。
■初期固定期(~4週):固定開始とデスクワークへの早期復帰
取り外し可能なギプスシーネで尖足位固定を開始。鈴木様には、患側に体重をかけないこと、ご自宅での生活の工夫(入浴方法や足の挙上)を徹底していただきました。幸い、鈴木様の職場のご理解もあり、受傷後1週間ほどで松葉杖を使用しながらデスクワーク中心の業務には復帰されました。
通院時には、患部の状態チェックと電気治療を行いながら、今後の回復の見通しを繰り返し共有し、安心して治療に専念できるようサポートしました。
■中期固定期(4~8週):部分荷重の開始とリハビリへの意欲向上
予定通りヒール付きのギプスシーネに切り替え、体重の3分の1から部分荷重を開始。「自分の足で地面を踏める感覚が嬉しい」と、鈴木様が安堵の表情を浮かべたのが印象的でした。
この時期からごく軽い足首の自動運動も開始し、回復が実感できるようになったことで、リハビリへの意欲も一層高まりました。
■リハビリ前期(8~12週):全荷重歩行の開始と業務範囲の拡大
ついにギプスシーネが外れ、本格的なリハビリがスタート。最初は硬かった足首も、ストレッチなどを地道に続けたことで徐々に可動域が改善。跛行(びっこ)が残らないよう、鏡の前で正しい歩行フォームを徹底的に練習しました。
10週目頃には松葉杖なしでの歩行が安定し、社内での移動や、負担の少ない近距離での外回り業務を少しずつ再開していきました。
■リハビリ後期以降(3ヶ月~):筋力強化と本格的な業務・スポーツ復帰へ
本格的な筋力強化トレーニング(両足→片足カーフレイズ)を継続。ふくらはぎの筋力が回復するにつれて歩行はさらに安定し、長距離の移動を含む外回り営業にも全面的に復帰することができました。
並行してスポーツ復帰に向けた準備も進め、受傷から約6ヶ月後、左右の筋力差もほとんどなくなったところで、軽いジョギングとキャッチボールを再開。現在は、再断裂予防のトレーニングを続けながら、大好きな野球の試合への復帰を目指して最終調整を行っています。
この症例のように、適切な計画とご本人の強い意志があれば、保存療法で仕事と趣味、両方への復帰を目指すことは十分に可能です。
【まとめ】適切なリハビリで、再びアクティブな毎日を取り戻すために
ここまで、アキレス腱断裂の保存療法とリハビリテーションについて詳しく解説してきました。
アキレス腱断裂は日常生活に大きな影響を与えるけがですが、正しい知識を持って計画的に治療やリハビリに取り組むことで、良好な回復を目指すことが可能です。
この記事のポイント
保存療法は有効な選択肢:
適切な固定とリハビリを行えば、体に負担を少なく回復を目指せる有効な選択肢の一つです。計画性が重要:
回復は「固定期」「リハビリ期」と段階的に進みます。それぞれの時期に応じた適切な管理と計画的なリハビリが、良好な回復に繋がります。リハビリの質が回復を左右する:
特に固定除去後のリハビリは、再断裂のリスクを減らし、後遺症を最小限にする上で非常に重要です。焦らず着実に:
回復には時間がかかります。焦らず、ご自身の体の状態に合わせて着実にリハビリを進めることが、最終的な回復への着実な歩みとなります。
当院のアキレス腱断裂リハビリテーション
当院では、固定をしてただ腱の修復を待つだけではなく、固定期間中から電気治療や可能な範囲での運動療法を積極的に取り入れ、筋力低下の抑制と回復の促進を図ります。
当院では、患者様お一人おひとりの回復目標に合わせた、個別のリハビリ計画を作成することを重視しています。
「スポーツに復帰したい」「外回りの仕事に不安なく戻りたい」「日常生活をスムーズに送りたい」など、具体的な目標をお伺いした上で、その達成に向けた最適なリハビリプログラムをご提案し、二人三脚でゴールを目指します。
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください
アキレス腱断裂の治療法やリハビリでお悩みの方、またご家族やご友人のことでお困りの方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度当院へご相談ください。
お一人おひとりの「もう一度、以前のように動きたい」という思いに応えられるよう、誠心誠意サポートいたします。
【お問い合わせ】
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
【接骨院詳細】
【蛯原接骨院】
住所: 〒300-1222 茨城県牛久市南2-1-12
電話番号: 029-872-2653
診療時間:
曜日 午前 午後 月~金 8:00~12:00 15:00~20:00 土 8:00~12:30 休診 日 休診 休診
アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分
駐車場: 5台分有り
【監修】
蛯原 吉正(柔道整復師)
詳しいプロフィールはこちらのページをご覧ください。
免責事項
本記事は、アキレス腱断裂に関する一般的な情報提供を目的として作成しております。
お体の状態や回復のペースは、年齢、生活習慣、けがの程度などによって一人ひとり大きく異なります。そのため、この記事でご紹介した内容が、すべての方に当てはまるわけではございません。
記事の情報はあくまで参考としていただき、ご自身の判断のみで治療やリハビリを開始・中断することはお控えください。症状の悪化や再断裂のリスクを避けるためにも、必ず医師や柔道整復師など、国家資格を持つ専門家による直接の診察と指導のもと、ご自身の状態に合わせた適切な治療を受けていただきますようお願いいたします。
以上の理由から、本記事の情報を基にした自己判断によって生じたいかなる結果につきましても、当院では責任を負いかねますことを、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
お体のことでご不安な点がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。