【猫背】姿勢の歪みを数値で可視化。院長開発AI「Axis Note AI」と融合した専門手技について

長時間のデスクワークやスマートフォンの普及により、現代人の多くが姿勢に関する根深い悩みを抱えています。

「マッサージに通ってもすぐに肩こりや腰痛が戻ってしまう」「病院でレントゲンを撮っても『異常なし』と言われたが痛い」といった経験を持つ方は少なくありません。

改善しない大きな要因の一つは、「自身の身体の歪みや、痛みの根本原因を客観的かつ詳細に把握できていないこと」にあります。

また、整体や治療院で「体が歪んでいますよ」「骨盤がズレていますね」と指摘されたことはあっても、それが具体的にどうなっているのか、イメージしきれていない方がほとんどではないでしょうか?

感覚的に「姿勢が悪い」と認識していても、具体的にどこの骨格が何度傾き、どこの筋肉が機能不全を起こしているかまでを理解し、正しい対策を行えているケースは稀です。

本記事では、茨城県牛久市の蛯原接骨院が導入した、院長自らがプログラミングコードを入力して、作り上げたAI姿勢解析システム「Axis Note AI」と、医学的根拠(エビデンス)に基づいた専門手技を組み合わせた新しい施術アプローチについて解説します。

Contents

日本初クラスの試み。院長開発AI「Axis Note AI」とは

現場の知識をAIに実装

一般的な姿勢解析システムは、ITエンジニアによって開発されることが大半です。しかし、臨床現場で求められる微細な身体のサインや、実際の施術に直結するデータは、現場の治療家にしか分からない領域が存在します。

「既製品のシステムでは、患者様の悩みに十分に応えきれない」

この課題を解決するため、現役の接骨院院長である私(蛯原)が自らプログラミングを行い、独自のアルゴリズムを構築して開発したのが「Axis Note AI(アクシスノートAI)」です。


このシステムには、長年の臨床経験に基づいた判定基準が組み込まれており、単なる画像解析を超えた、施術者の視点に近い分析が可能となりました。

従来の分析との決定的な違い

最大の特徴は、抽出されたデータと「具体的な解決策」の整合性にあります。

  • 数値化: 「右肩が下がっている」といった感覚的な指摘ではなく、「右肩が約5度下がっている」「頭部が約15度前方に変位している」と具体的な数値で示します。

  • 筋肉と処方の一致: 解析により特定された「過緊張筋(硬くなっている筋肉)」と「弱化筋(サボっている筋肉)」に対し、それぞれ1対1で対応するストレッチやトレーニングが省略されることなく提示されます。

  • 予防医学的視点: 将来的なリスク(変形性関節症やヘルニアなど)を回避するため、微細なアライメントの乱れであっても、骨格矯正やインソールの必要性を積極的に判定します。

米国最新トレンド「精密理学療法」とAxis Note AI

Google USAなどの検索トレンドや米国の理学療法分野では、現在「Precision Physical Therapy(精密理学療法)」という概念が注目されています。

これは、経験則だけでなく、「AIやデジタルデバイスを用いて身体の状態を数値化し、個々人に完全に最適化された治療を行うこと」を指します。従来の「痛い場所を揉む」だけの対症療法から、「データに基づいて根本原因を特定し、予防する」というスタイルへ、世界の医療スタンダードはシフトしています。

当院の「Axis Note AI」は、まさにこの世界の最先端トレンドである「客観的データに基づく個別化医療」を、地域密着型の接骨院で実現するものです。

AI解析で見える化される4つの姿勢タイプとリスク

「Axis Note AI」では、撮影した画像から骨格アライメントを検出し、以下の4つの代表的な姿勢タイプに分類します。それぞれの特徴とリスクを知ることは、改善への第一歩です。

① スウェイバック姿勢(猫背・骨盤後傾型)

日本人に最も多いタイプです。骨盤が前方にスライドし、バランスを取るために背中が丸まり、頭が前に突き出ています。

  • 特徴: 下腹部がぽっこり出る、お尻が平坦になる。

  • リスク: ストレートネック、慢性的な肩こり、腰痛、ヘルニアのリスク増大。

② カイホロードシス姿勢(猫背・反り腰型)

背中の丸まり(後弯)と腰の反り(前弯)がどちらも強いタイプです。

  • 特徴: 首と腰に常に強いストレスがかかる。

  • リスク: ぎっくり腰、坐骨神経痛、背中の痛み。

③ フラットバック姿勢(平背型)

背骨本来のS字カーブが失われ、背中が平らになっているタイプです。

  • 特徴: 衝撃吸収能力が低く、疲れやすい。

  • リスク: 椎間板ヘルニア、自律神経の乱れ、脳への衝撃(頭痛)。

④ ミリタリーバック姿勢(軍隊型)

良い姿勢を意識しすぎて、過剰に胸を張り、腰を反らせている緊張状態です。

  • 特徴: 呼吸が浅くなりやすい。

  • リスク: 背中の張り、呼吸機能の低下、睡眠の質低下。

【医学的見地からの報告】
米国国立衛生研究所(NIH)のデータベース(PubMed)に掲載された研究によると、猫背のような悪い座り姿勢は、正しい姿勢と比較して**「肺活量」や「息を吐く量」を有意に低下させる**ことが実証されています。
姿勢の崩れは、単に見た目が悪いだけでなく、呼吸が浅くなることで酸素不足や疲れやすさを招くなど、身体機能全体に悪影響を及ぼす健康リスクとして定義されています。

出典:PubMed (National Institutes of Health database) / The effects of different sitting postures on lung capacity, expiratory flow, and lumbar lordosis

解析結果に基づく3つの専門的アプローチ

AIによって身体の状態が可視化された後、そのデータに基づいて行われるのが蛯原接骨院独自の専門的な手技療法です。単なるマッサージではなく、関節、脳(神経)、筋肉のそれぞれにアプローチします。

関節機能異常へのアプローチ:AKA博田法

AKA(Arthrokinematic Approach)博田法は、関節の遊びや滑りといった「関節包内運動」の異常を治療する手技です。特に骨盤の仙腸関節の機能障害は、腰痛や坐骨神経痛だけでなく、離れた部位の痛みの原因となることが知られています。非常にソフトな力で関節を動かすため、痛みは伴いません。
 AKA博田法について詳しくはこちら

脳と神経へのアプローチ:BFI療法

BFI(Brain Finger Interface)療法は、脳の誤作動に着目した治療法です。慢性的な痛みやしびれ、不定愁訴は、患部の問題だけでなく、脳が痛みを記憶してしまっているケースがあります。微細な皮膚刺激などを通じて脳に安心感を与え、過剰な防衛反応を解除します。
BFI療法について詳しくはこちら

筋肉と血流へのアプローチ:ノーマライザ

「ノーマライザ」という特殊な磁気治療器を用い、トリガーポイント(痛みの引き金となる筋肉の硬結)にアプローチします。深部の血流を改善し、手技では届きにくい深層筋の緊張を緩和させます。
 ノーマライザについて詳しくはこちら

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このようなお悩みの方へ(対象となる症例イメージ)

「Axis Note AI」は、以下のような悩みを持つ方に特におすすめです。

ケース1:子供の猫背とスポーツパフォーマンスの低下

  • 悩み: ゲームやスマホを見る際、背中が丸まっている。スポーツで怪我をしやすい、記録が伸び悩んでいる。

  • AI解析: 頭部の前方変位角度を数値化し、お子様自身に「自分の姿勢」を認識させます。

  • アプローチ: 成長期の骨格に負担をかけないソフトな矯正と、弱化している体幹筋(インナーマッスル)のトレーニング指導を行います。

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ケース2:病院で「異常なし」と言われた慢性的な痛み

  • 悩み: レントゲンやMRIでは異常がないと言われたが、頭痛や倦怠感、背中の痛みが続いている。

  • AI解析: わずかな骨盤の傾きや重心のズレを検出し、レントゲンには写らない「筋肉の緊張」や「関節への物理的なストレス」を可視化します。

  • アプローチ: BFI療法を中心に、脳の緊張を解きほぐし、AKA博田法で脊柱の動きを改善します。

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ケース3:産後の体型変化と骨盤の違和感

  • 悩み: 出産後、腰痛がひどく、以前履けていたズボンが入らない。抱っこの姿勢がつらい。

  • AI解析: 骨盤の開きや傾きを数値化し、左右差を確認します。

  • アプローチ: 産後の不安定な仙腸関節をAKA博田法で調整し、腹横筋などの弱化筋を特定してトレーニングを指導します。

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施術の流れと明確な料金体系

当院では、以下のような流れで検査・施術を行います。

【検査の流れ】

  1. 撮影(約1分)
    院内のタブレット(またはスマートフォン)を使用して、お洋服を着たまま「正面」と「側面」の写真を撮影します。

  2. PCによる高度解析
    撮影したデータを、院長が開発したアプリが搭載されたパソコンへ転送します。PCの高い処理能力を用いて、AIが骨格の角度や筋肉の状態を精密に計算・解析します。

  3. カウンセリング・解説
    解析結果をモニターやタブレットでお見せしながら、現在の状態と痛みの原因を分かりやすく解説します。

■ 実際の解析レポートをご覧ください

百聞は一見にしかず。実際にAIが作成するレポートのサンプルをご用意しました。

[ Axis Note AI 解析レポート見本 ]

解析後はPDFのレポートをお渡しします。

(※プライバシー保護のため、サンプルではお名前や写真を黒塗りにしていますが、実際には患者様ご自身の写真がクリアに表示されます)

 

コースによる表示の違い:

  • 【Bコース(施術あり)の場合】
    「施術前(正面・側面)」と「施術後(正面・側面)」の計4枚の写真が並んで表示され、施術によるビフォーアフターの変化が一目で分かります。

  • 【Aコース(解析のみ)の場合】
    「施術前(正面・側面)」の計2枚の写真が表示され、現在の姿勢の歪みを詳細に確認できます。

料金表(すべて税込)

当院は、わかりやすい「都度払い」のみ。複雑なプランはありません。

コース名内容対象初回料金2回目以降
【Aコース】AI姿勢解析コースまずは知りたい方へ・AI撮影&解析・レポート発行・院長による解説大人2,200円2,200円
子供(中学生以下)1,100円1,100円
【Bコース】AI姿勢改善・骨格矯正コース根本から治したい方へ Aコースの内容全て・骨格矯正施術・マンツーマン運動指導大人6,600円 (初検料込)4,400円
子供(中学生以下)3,300円(初検料込)2,200円

なぜ、当院には「回数券」がないのか?

① 「回数券の消化」ではなく「納得」して通っていただきたいから
身体の状態や改善のスピードは、お一人おひとり異なります。1回で大きな変化を感じる方もいれば、薄皮を剥ぐように少しずつ良くなっていく方もいらっしゃいます。
だからこそ、回数券で通院を縛るのではなく、毎回の施術後の変化をご自身で確認し、その価値に納得した上で、ご自身の意思で通っていただきたいと考えています。私たちは、その一回一回に全力を尽くします。

② 院長開発AIにより、コストを極限までカットできたから
外部業者へ支払うシステム利用料がかからない分、地域の相場(5,000円〜6,000円)よりも抑えた「4,400円(大人2回目以降)」という価格設定が可能になりました。

通院頻度について

高額な回数券による「縛り」はありませんが、症状を根本から改善するためには、身体の状態に合わせた最適な通院頻度があります。
AIの分析データと私の臨床経験に基づき、「あなたにとってベストな通院計画」を責任を持ってご提案させていただきます。最短ルートで改善を目指すため、二人三脚で計画的に進めていきましょう。

日常生活での注意点とセルフケア

AI解析によって「ストレートネック」や「骨盤後傾」などが判明した場合、施術を受けるだけでなく、日常生活での意識改革が改善への近道となります。
当院では、解析結果に基づき、あなたに最適なセルフケア方法をご指導するとともに、栄養面からのアドバイスも行っています。

1. 物理的なアプローチ:生活習慣の見直し

まずは、日々の身体の使い方を意識することから始めましょう。

  • 座り方: 椅子に座る際は、骨盤を立て(坐骨で座る)、背もたれに寄りかかりすぎないように意識してください。

  • スマートフォンの位置: 目線の高さまで持ち上げ、首が下を向く時間を極力減らしましょう。

  • セルフケア: 解析レポートに記載された、あなた専用の「推奨ストレッチ」を毎日継続してください。

2. 生化学的なアプローチ:栄養状態の見直し

「良い姿勢を保とうと意識しても、すぐに疲れて崩れてしまう」「子供に何度注意しても猫背が治らない」。
実はこれ、本人の「やる気」や「筋力」の問題だけではなく、身体の「エネルギー切れ」が原因かもしれません。

【コラム】「姿勢の良さ」は「栄養」で決まる?

~ 鉄・タンパク質不足が招く「エネルギー切れ」の話 ~

最新の分子栄養学の視点では、「姿勢の維持には莫大なエネルギーが必要であり、栄養不足だと良い姿勢は保てない」ということが分かってきています。

① 良い姿勢には「ATP(エネルギー)」が必要
私たちが重力に逆らって背筋を伸ばし続けるためには、「抗重力筋」という筋肉が常に働き続ける必要があります。この筋肉を動かす燃料となるのが、体内で作られる「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質です。
精神科医である藤川徳美医師の提唱する栄養療法によると、ATPが十分に作られていないと、身体は省エネモードになり、背筋を支えることができずに猫背(脱力姿勢)になってしまうとされています。

② 「鉄」と「タンパク質」足りていますか?
このATP(エネルギー)を体内で効率よく生産するために絶対不可欠な栄養素が、「タンパク質」「鉄」です。
特に成長期のお子様や女性はこれらが不足しやすく、結果として「姿勢を保つエネルギー切れ」を起こしているケースが多く見受けられます。

【参考・出典】

当院のトータルサポート

蛯原接骨院では、「AIと手技による外側からのアプローチ」に加え、必要に応じて「栄養面からのアドバイス(内側からのアプローチ)」も行うことで、姿勢改善をトータルでサポートします。

よくある質問(Q&A)

Q1. AI解析だけの利用は可能ですか?
はい、可能です。Aコース(AI姿勢解析コース)をご利用ください。ご自身の身体の状態を知るだけでも、予防の観点から非常に有益です。

Q2. どのような服装で行けばいいですか?
正確な骨格位置を検出するため、体のラインが分かりやすい服装が望ましいですが、普段着のままでも解析は可能です。
撮影はタブレット等で行い、データは院内の専用セキュリティ環境下のパソコンでのみ解析・保存しますので、プライバシーも安心です。

Q3. 子供でも受けられますか?
はい、小学生から可能です。特に成長期の姿勢は将来の健康に大きく影響するため、早期のチェックを推奨しています。

Q4. 予約は必要ですか?
いいえ、当院は予約制ではありません。
「痛い」「つらい」と感じたその時にすぐ対応できるよう、来院された順番でご案内しております。診療時間内のご都合の良いタイミングで、お気兼ねなくお越しください。

まとめ

「Axis Note AI」は、単なる測定器ではありません。院長の臨床経験と情熱が詰まった、あなたの身体を理解するためのパートナーです。

「自分の姿勢、一度ちゃんと見てみたい」
「院長が作ったAIってどんなもの?」

そんなきっかけでも構いません。
まずはご自身の身体の声を、数値という客観的なデータで聞いてみませんか?

【お問い合わせ】

お問い合わせは下記よりお願いいたします。

【接骨院詳細】

【蛯原接骨院】

  • 住所: 〒300-1222 茨城県牛久市南2-1-12

  • 電話番号: 029-872-2653

  • 診療時間:

    曜日午前午後
    月~金8:00~12:0015:00~20:00
    8:00~12:30休診
    休診休診
  • アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分

  • 駐車場: 5台分有り

【監修】

院長:蛯原 吉正(EBIHARA YOSHIMASA)
資格:柔道整復師

痛みのある箇所だけに対処するのではなく、なぜそこに痛みが生じているのか、その背景にある本当の原因を追究することを信条としています。

一人ひとりの身体の状態や生活習慣と真摯に向き合い、不調が再発しにくい身体づくりをサポートすること。そして、来院された方が不安なく、健やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをすることを目指しています。

より詳しい経歴やご挨拶については、こちらのページをご覧ください。
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免責事項

本記事で紹介している「Axis Note AI」による解析結果は、身体の状態を客観的に評価するためのものであり、医師による医学的診断に代わるものではありません。痛みや不調が激しい場合や、内科的疾患が疑われる場合は、必ず医療機関を受診してください。また、施術効果には個人差があります。

ABOUTこの記事をかいた人

蛯原接骨院院長です。怪我と痛みの専門家として、教科書通りの施術ではなく、代々伝わる伝統的な施術と最新の知識・技術を取り入れて、怪我の施術を行っています。また、茨城県内では数少ない、脳と痛みの関係に注目した痛みの治療を行っています。交通事故はもちろんの事、怪我や怪我の後遺症にお悩みの方、身体の痛みに対し、何をやっても良くならない・どこへ行っても良くならないという方を、一人でも多く救いたいという思いからブログでの発信を行っています。