四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の痛み改善へ!原因・夜間痛対策・効果的な自宅ケアを徹底解説

「なんだか最近、肩が上がりにくい…」「夜中にズキズキと痛む」「朝起きると肩がこわばっていてつらい」

このようなお悩みはありませんか? 多くの人が経験する肩の痛みは、日常生活の質を大きく低下させてしまいます。特に「四十肩」「五十肩」とも呼ばれる肩関節周囲炎は、年齢とともに起こりやすく、その痛みや動きにくさに悩まされている方も少なくありません。

「四十肩・五十肩は治るまで長くかかる」「関節が硬くなってしまうと、元に戻るのに時間がかかるのでは?」

このように聞くと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、四十肩・五十肩の発症原因は人それぞれ異なり、施術のアプローチも多岐にわたります。

特に、関節拘縮(関節が硬くなること)が起きてしまった肩関節に対して行う運動療法は、痛みをこらえて行うのではなく、痛みが発生しない範囲で行うことが、従来よりも早期の改善に繋がると考えられています。

この記事では、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)との付き合い方について、痛みの原因から夜間痛の辛い症状への対策、そしてご自宅でできるセルフケアまでを網羅的に解説します。

さらに、当院独自の施術法についてもご紹介し、皆様が快適な毎日を取り戻すための一歩を踏み出すお手伝いをさせていただきます。

Contents

1. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)とは? そのメカニズムを知る

まず、四十肩・五十肩と呼ばれる「肩関節周囲炎」がどのような状態なのかを正しく理解することが、改善への第一歩です。

1-1. なぜ「四十肩」「五十肩」と呼ばれるのか?

一般的に、40代後半から50代にかけて発症しやすいことから、このように呼ばれています。しかし、これはあくまで俗称であり、医学的には「肩関節周囲炎」という病名で、年齢に関係なく発症する可能性があります。

例えば、肩を酷使する若い世代でも起こり得ますし、逆に60代以降に初めて発症する方もいらっしゃいます。

四十代・五十代になってくると、ホルモンバランスや生活環境にも変化が出てくる方が多く、発症率が上がるのではないかと言われています。

1-2. 肩関節の構造と四十肩・五十肩の関係

肩関節の構造

肩関節は「肩甲上腕関節」とも呼ばれ、肩甲骨と上腕骨から構成されます。肩関節は関節包という袋に包まれており、その他に靭帯や滑液包が存在します。これらの組織の上には、肩関節を動かす重要な筋肉である「回旋筋腱板(ローテーター・カフ)」があり、さらにその上を三角筋が覆っています。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の病態

病名が示すように、肩関節周囲に起きる炎症症状の総称です。ぎっくり腰のように、原因がはっきりしない肩関節周囲の痛みの総称とも言えます。

最初、肩関節周囲や上腕部の違和感から始まる場合や、夜間痛などの激痛の症状から発症する場合もあります。転んだりぶつけたりといった明確な受傷原因がなく、肩関節周囲の痛みや違和感がある場合に、この診断名がつけられることが多いです。

レントゲン検査では異常が見られないことも

レントゲン検査をしても、四十肩・五十肩では、骨自体に異常が見られないことがほとんどです。ただし、まれに「石灰沈着性滑液包炎(せっかいちんちゃくせいかつえきほうえん)」といって、肩の激しい痛みの原因として、レントゲン写真に「石灰(カルシウムの粒)」が写ることがあります。

しかし、レントゲン写真に写る関節の変形やMRIに写る椎間板ヘルニアなどと同様に、必ずしもそれ自体が痛みの直接的な原因になるとは限りません。

1-3. 四十肩・五十肩の「原因」と「関節拘縮」のメカニズム

肩関節周囲炎の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、加齢による組織の変化、肩の使いすぎや酷使、不自然な姿勢・使い方の癖などが複合的に関与していると考えられています。

【一般的な理論としての原因】

  • 加齢による組織の変化: 肩関節周辺の腱や靭帯などが、加齢とともに硬くなったり、微細な損傷が蓄積したりすることで炎症が起きやすくなります。
  • 肩の酷使・使いすぎ: スポーツや仕事で肩を繰り返し使うことで、腱などに負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
  • 姿勢の悪さ・体の使い方: 猫背などの悪い姿勢や、腕の不自然な使い方などが肩への負担を増大させます。

【当院が考える、脳の関与と関節拘縮のメカニズム】

当院が所属する日本認知科学統合アプローチ(COSIA)学会では、四十肩・五十肩、または石灰沈着性滑液包炎の原因として、心理的な背景(感情)が関わる「脳疲労」が関係していると提言しています。実は、関節拘縮(関節が固まってしまうこと)の多くも、「脳」が関係していると考えられています。

脳疲労と関節が硬くなること(拘縮)の関係

脳からの命令がうまくいかない?

私たちの体の筋肉は、すべて脳からの命令で動いています。例えば、肘を曲げる時には、肘を曲げる筋肉が動き、伸ばす筋肉はリラックスします。

ところが、脳が疲れていると、この命令がうまくいかなくなり、肘を曲げる筋肉と伸ばす筋肉が、両方同時にギュッと力を入れてしまうことがあります。

こうなると、関節をスムーズに動かすことが難しくなります。

つまり、脳が疲れていると、筋肉の動きの連携が取れなくなり、関節が動きにくくなってしまうというわけです。

関節が硬くなる(拘縮)原因は脳にもある

多くの関節が硬くなる(拘縮)ケースでは、その原因の根底に「疲れやすい脳」があると考えています。脳が疲れていると、体に正確な命令が出せなくなり、これが関節の動きの悪さにつながることがあるのです。

関節が硬くなる(拘縮)場合のタイプ分け

関節が硬くなってしまった場合、その原因や状態によって、いくつかのタイプに分けられます。

  • タイプ1:関節が硬く、痛みもある場合
    このタイプでは、関節が動きにくい上に、痛みも感じることがあります。これは、関節が物理的に硬くなっていることと、脳が「ここは痛いよ!」という信号を出していることが関係していると考えられます。

    例えるなら、脳が「動かせない」というサインと、「痛い!」というサインを同時に送っているような状態です。

  • タイプ2:硬さだけで痛みは少ない場合
    関節は硬くなっていますが、痛みがほとんどないケースもあります。この場合は、脳の痛みを感じるシステムは正常に働いている一方で、筋肉や関節の動きの連携が悪くなっている状態と言えます。

このように、関節が硬くなっている原因や、それが痛みを伴うのかどうかによって、症状の現れ方も変わってきます。

思い込みや不安が、関節の硬さに影響することも

「四十肩・五十肩は、痛くても動かさないと固まってしまうよ!」といった話を周りの人から聞いたことはありませんか?

このように、「動かさないと固まる」という思い込みや、「このまま固まって動かなくなったらどうしよう」といった不安な気持ちが、実際に症状を悪化させてしまうことがあります。

また、痛みを我慢しながら無理に肩を動かそうとすると、かえって関節が硬くなるのを助長してしまうこともあるのです。

1-4. 四十肩・五十肩の「症状」~進行段階を知る~

肩関節周囲炎は、一般的に以下のような段階を経て進行すると言われています。

急性期(炎症期)

  • 特徴: 肩関節周囲に急激な炎症が生じ、強い痛みを伴います。特に腕を上げたり、寝返りで肩を下にして寝たりする際に激痛が生じることが多く、夜中に目が覚めることも少なくありません(夜間痛)。無理に動かすと炎症を悪化させる可能性があります。

  • 主な症状: 激しい痛み(特に夜間・動作時)、肩を動かせる範囲が狭まる、動かすのが怖い。

慢性期(拘縮期)

  • 特徴: 急性期の激しい痛みは落ち着きますが、関節包が硬くなり、あらゆる方向に動かすことが難しくなります。腕が上がらない、後ろに回せないといった可動域制限が顕著になります。痛みを避けようと肩を動かさないことで、さらに動きが悪化しやすい時期です。

  • 主な症状: 痛みが和らぐが持続する鈍痛、肩の挙上・外転・内旋などの動作が大きく制限される、日常生活動作(洗顔、着替えなど)が困難。

回復期(改善期)

  • 特徴: 硬くなっていた関節包が徐々に柔らかくなり、肩の動く範囲が回復してきます。痛みもさらに軽減していきます。しかし、完全に元通りの状態に戻るには、時間と適切なケアが必要です。

  • 主な症状: 痛みの軽減、肩の可動域の回復、日常生活での不自由さの改善。

ご自身の症状がどの段階にあるのかを把握することは、適切な対処法を見つける上で重要です。

2. なぜ夜中に痛む? 「夜間痛」とそのメカニズム

四十肩・五十肩の辛さとして、多くの方が訴えるのが「夜間痛」です。夜間痛とは、その名の通り夜間に悪化する痛みのことで、睡眠の質を著しく低下させ、日中の活動にも影響を与えてしまいます。

2-1. 夜間痛が起こる理由

  • 炎症の蓄積と意識しやすさ: 日中の活動で生じた微細な炎症が、体の活動が低下する夜間に意識されやすくなることがあります。

  • 血行の変化: 体がリラックス状態に入ると血流が変化し、炎症部位の痛みを引き起こしたり増強させたりする可能性があります。

  • 寝ている間の姿勢: うつ伏せや横向きで肩を下にして寝ると、体重で肩関節が圧迫され、炎症部位が刺激されて痛みが生じやすくなります。腕を体の下敷きにして寝ることも血行を悪くし、痛みを感じやすくする原因となります。

  • 炎症性サイトカインの働き: 夜間は、体内で炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)の活動が活発になるとも言われています。

  • 脳の疲労: 日中の精神的なストレスや情報過多などが原因で脳が疲労すると、痛みの感じ方が過敏になることがあります。痛みを感じるシステム自体に影響が出ている可能性も考えられます。

2-2. 夜間痛を軽減するための具体的な対策

夜間痛は、睡眠の質を著しく低下させ、日中の活動にも影響を与えます。ここでは、痛みや不快感を軽減するための具体的な対策をご紹介します。

寝姿勢の工夫

  • 仰向けで寝る: 体重が肩にかかりにくいため、痛みが軽減される可能性があります。枕の高さや位置にも注意しましょう。

  • 抱き枕の活用: 抱き枕を抱えるようにして横向きに寝ると、腕が体の下敷きになるのを防ぎ、肩への圧迫を和らげることができます。ご自身の体に合ったものを選びましょう。

  • クッションの活用: 横向き寝の際に、痛む方の腕の下にタオルケットなどを丸めたクッションを挟み、腕を少し高い位置に保つことで、圧迫や寝違えを防ぎます。

枕の選び方と調整

枕が高すぎると首や肩に負担がかかり、低すぎると肩が沈み込みすぎる可能性があります。ご自身の体格や寝姿勢に合った、適度な高さと硬さの枕を選びましょう。横向きに寝る際は、肩から首にかけてのラインがまっすぐになるような高さの枕が理想的です。

寝室環境の調整

快適な室温(一般的に20~25℃程度)と湿度(50~60%程度)に保つことで、体がリラックスしやすくなります。冷えすぎは筋肉を硬くし、痛みを増強させる可能性があります。

就寝前のデジタルデトックス

寝る直前までスマートフォンやパソコンの画面を見ていると、ブルーライトの影響で脳が覚醒してしまい、睡眠の質を低下させる可能性があります。寝る1〜2時間前からは、これらのデバイスの使用を控え、リラックスできる時間を作るようにしましょう。読書や軽いストレッチなどがおすすめです。

寝る前の軽いケア

  • 温めるか冷やすか: 痛みが強い急性期で熱感がある場合は冷やすのが効果的ですが、慢性期で痛みが落ち着いている場合は、蒸しタオルなどで優しく温めることで血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。ただし、温めすぎには注意し、心地よいと感じる程度にしましょう。

  • 軽いストレッチ: 医師や施術者の指導のもと、痛みのない範囲でゆっくりと肩を動かすストレッチを寝る前に行うことで、筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。無理は禁物です。

これらの対策を試しても痛みが改善しない、あるいは悪化するようであれば、専門家にご相談ください。

3. 自宅でできる! 肩関節周囲炎のセルフケアと運動療法(BFI療法を取り入れて)

肩関節周囲炎の改善には、ご自宅でのセルフケアと、無理のない範囲での運動療法が非常に重要です。牛久市で多くの患者様を診させていただく中で、痛みを我慢して無理に動かすことの弊害を目の当たりにしてきました。

そこで当院では、脳の仕組みに着目したBFI療法を取り入れています。これは、脳の疲れ(脳疲労)を和らげることで、体のスムーズな動きを取り戻すことを目指す施術法です。これにより、痛みをなるべく抑えながら、関節の動きの改善に効果的にアプローチしていきます。

BFI療法のより詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

3-1. 「動かさないと固まる」は本当? 脳からの指令と痛みの関係

【一般的な考え方】

「四十肩・五十肩は、痛くても動かさないと固まってしまうよ!」という話を耳にしたことがあるかもしれません。確かに、全く動かさないでいると関節は硬くなります。

【当院が考える、脳と痛みの関係性】

一方で、痛みを我慢して無理に動かすことは、脳が「この動きは痛い、体に良くない」と学習してしまい、かえって痛みを増強させたり、関節の動きをさらに悪化させたりする可能性があります。

そこで当院では、当院が所属する日本認知科学統合アプローチ(COSIA)学会の考え方に基づいたBFI療法をメインとしています。「痛みをこらえて関節を無理に動かす」のではなく、「体に負担の少ない刺激」で、脳からの筋肉への正しい指令をスムーズにすることを重視しています。このアプローチにより、関節拘縮の改善を目指します。

3-2. 当院推奨! BFI療法を取り入れたセルフケア&運動療法

以下に、無理なく行える代表的なセルフケア方法をご紹介します。

振り子運動(コッドマン体操)の応用

方法:

    1. テーブルや椅子の背もたれなどに、痛くない方の手をついて体を支えます。

    2. 痛む方の腕の力を抜き、だらんと垂らします。

    3. 体の反動を利用して、腕をゆっくりと前後に、そして左右に、小さく優しく振り子のように振ります。

    4. さらに、円を描くように、ゆっくりと腕を回します。(痛みを感じない範囲で)

ポイント: 腕の力ではなく、体の動きに合わせて自然に動かすイメージで行いましょう。痛みを感じる手前、あるいは全く痛みを感じない範囲で行うことが最も重要です。痛みを感じたらすぐに中止してください。10回程度を1セットとし、1日数回行うのが目安です。

壁を使った壁前挙上(ソフトアプローチ)

方法:

    1. 壁に向かって立ち、痛む方の指先を壁につけます。

    2. 指先を壁に軽く添える程度にし、ご自身の腕の力ではなく、壁に腕を「預ける」ようなイメージで、ゆっくりと腕を上げられるところまで上げます。

    3. ゆっくりと元の位置に戻します。

ポイント: 壁を「なぞる」というよりは、壁に腕を「支えてもらう」ような感覚です。上げられるところまでで十分であり、痛みを感じる範囲で無理に上げる必要はありません。

タオルを使った後ろ回し運動(サポート利用)

方法:

    1. 背中の後ろで、両手にタオルを持ちます。

    2. 痛くない方の手(健側)でタオルの上端を持ち、痛む方の手(患側)でタオルの下端を持ちます。

    3. 健側の腕の力でタオルをゆっくりと上に引き上げ、その動きに合わせるように患側の腕を自然に後ろへ回します。

ポイント: 患側の腕だけで無理に動かそうとせず、健側の腕のサポートを借りることで、痛みを抑えながら肩甲骨周りの動きを促します。無理に動かすのではなく、徐々に可動範囲を広げていくイメージで行いましょう。

3-3. 日常生活での注意点:痛みを悪化させないために

セルフケアだけでなく、日々の生活習慣で気をつけることも大切です。

重いものを持つ際の注意

重いものを持つときは、腕だけで持ち上げようとせず、体全体を使って持ち上げるようにしましょう。できるだけ体に近づけて、両手でしっかりと持つように心がけます。

腕を高く上げたままの作業を避ける

食器洗い、窓拭き、電球の交換などで腕を高く上げた状態が長く続く場合は、休憩を挟むか、可能であれば踏み台などを使って作業の高さを調整しましょう。

衣服の着脱

袖を通すときは、痛む方の腕から先に袖を通し、脱ぐときは痛くない方の腕から先に抜くのが、痛みを軽減するコツです。

入浴時のケア

入浴は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるのに効果的です。ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、肩周りの筋肉をリラックスさせましょう。ただし、熱すぎるお湯や長時間の入浴は、体の負担になることもありますので注意が必要です。

4. 牛久市の蛯原接骨院が行う四十肩・五十肩へのアプローチと実際の症例

当院では、四十肩・五十肩の施術において、脳からの指令系統にアプローチするBFI療法を積極的に取り入れています。ここでは、実際の症例を参考に、当院の施術法をご紹介します。

4-1. 実際の症例:60代女性、左肩の強い拘縮と夜間痛

  • 患者様: 60代 女性、牛久市在住

  • 主訴: 左肩が全く上がらない。特に夜間、寝返りで左肩を下になると激痛で目が覚める。日常生活では、着替えや洗髪が困難で、大変困っている。以前から五十肩と言われていたが、徐々に悪化してきた。

  • 初診時の状態: 左肩の挙上が約30度程度しかできない。外転・内旋もほぼ不可能。肩周囲に熱感はないが、安静時にも鈍痛がある。特に夜間痛が強く、睡眠不足気味とのこと。

    • 【自律神経測定結果】 初診時に自律神経測定器で計測したところ、活動の目安となる交感神経が非常に優位な状態でした。これは、痛みが続いていることによる心身の緊張状態を示唆しています。

  • 当院での施術方針:
    痛みを悪化させる無理な運動療法は避け、まずは脳からの筋肉への指令を正常化させるBFI療法を主軸に施術を開始。痛みを伴わない、非常にソフトな手技で肩甲骨周りの筋肉の緊張を緩め、関節周囲へのアプローチを行いました。また、寝姿勢の工夫や、リラックスを促す軽い温熱療法も併用しました。

  • 施術経過と結果:

    • 1回目~3回目: 施術直後から肩の軽さ、痛みの軽減を感じる方が多い。特に夜間痛が和らいだとのお声。徐々に腕を上げる際の抵抗感が減る。

    • 4回目~6回目: 肩の可動域が徐々に改善。腕が耳の高さくらいまで上がるようになる。夜間痛はほとんどなくなる。

    • それ以降の施術: さらに可動域を広げるためのソフトな手技や、再発予防のためのセルフケア指導を継続。約3ヶ月後には、日常生活でのほとんどの動作が痛みなく行えるようになり、患者様も大変喜ばれていました。

    • 【自律神経測定結果の変化】 施術を続けることで、初診時に比べて副交感神経(リラックスや回復を促す神経)が優位な状態に変化し、心身ともにリラックスしやすくなっていることが確認されました。

4-2. 当院の施術の特徴:痛みを最小限に、早期改善を目指す

  • 脳へのソフトアプローチ: 筋肉の緊張や関節の拘縮は、脳からの指令の誤作動が原因であると考え、非常に優しい刺激で脳からの信号を正常化させます。そのため、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。

  • 個別化された施術: 患者様一人ひとりの体の状態や痛みの原因、生活習慣などを丁寧に把握し、最適な施術プランを作成します。

  • 従来の治療法との違い: 痛みを我慢して無理に動かすのではなく、脳に働きかけることで、より自然で早期の改善を目指します。

4-3. いつ専門家の助けを借りるべきか? 受診の目安と接骨院でのアプローチ

「湿布を貼って様子を見ているけど、あまり改善しない…」「痛みが日に日に強くなっている気がする…」

このような場合、自己判断で対処し続けるのではなく、専門家の助けを借りることを強くお勧めします。当院では、以下のようなアプローチで皆様の肩の痛み、特に四十肩・五十肩の症状改善をサポートします。

受診を検討すべきサイン

  • 痛みが1ヶ月以上続く、あるいは徐々に強くなっている

  • 夜間痛で夜中に目が覚める頻度が多い、または痛みが強い

  • 日常生活(着替え、洗髪、食事など)に支障が出ている

  • 腕を上げる、後ろに回すといった動作が痛くてできない

  • 転倒などで肩を打った後に痛みが出た

  • 安静にしていてもズキズキとした痛みがある

当院でできること

  • 丁寧な問診と検査: 痛みの経過、症状、日常生活での悩みなどを詳しく伺い、姿勢の確認、肩の可動域チェック、痛む箇所などを丁寧に検査し、痛みの原因や状態を把握します。

  • 超音波エコー検査: 必要に応じて超音波エコー検査を行うことで、肩関節周囲の筋肉や腱の状態をリアルタイムで画像化し、痛みの原因をより詳細に特定します。

  • BFI療法による手技療法: 痛みを伴わない、ソフトな手技で肩甲骨周りや関節周囲の緊張を緩め、脳からの筋肉への指令を正常化させます。

  • 物理療法: 温熱療法(温かいパッドや超音波)や電気療法(低周波など)を用いて、筋肉の緊張緩和や血行促進を図り、痛みの軽減を目指します。

  • 運動療法・リハビリテーション指導: 患者様の状態に合わせた、効果的で安全なストレッチや筋力トレーニングの方法を指導します。ご自宅で継続できるエクササイズメニューを作成し、日常生活での正しい体の使い方や姿勢のアドバイスも行います。

  • テーピング療法: 痛む部位の筋肉をサポートしたり、関節の動きを安定させたりするためにテーピングを行うこともあります。

5. まとめ:四十肩・五十肩を改善し、快適な毎日を取り戻しましょう

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、そのメカニズムを理解し、正しいアプローチで向き合うことで、痛みを和らげ、動きを改善していくことが可能です。

痛みを恐れて動かさないのではなく、痛みを悪化させない範囲で、脳からの指令系統にもアプローチしながら、ケアを続けることが大切です。

この記事が、牛久市および周辺地域にお住まいの皆様が、四十肩・五十肩の痛みから解放され、活動的な毎日を取り戻すための一助となれば幸いです。

もし、ご自身でのケアが難しいと感じたり、痛みが長引いてお悩みの方は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。お体の状態に合わせた最適なアプローチで、症状の改善をサポートいたします。

【お問い合わせ】

お問い合わせは下記よりお願いいたします。

【接骨院詳細】

【蛯原接骨院】

  • 住所: 〒300-1222 茨城県牛久市南2-1-12

  • 電話番号: 029-872-2653

  • 診療時間:

    曜日午前午後
    月~金8:00~12:0015:00~20:00
    8:00~12:30休診
    休診休診
  • アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分

  • 駐車場: 5台分有り

【監修】

蛯原 吉正(柔道整復師)

詳しいプロフィールはこちらのページをご覧ください。

【免責事項】

この記事は、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)に関する一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。記事の内容は、専門家の監修のもと作成されていますが、個々の症状に対する効果を保証するものではありません。

  • 掲載されている情報は、あくまで一般的な知識を提供するものであり、特定の症状に対する診断や治療法を推奨するものではありません。

  • 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の症状や原因は、個人によって大きく異なります。

  • 本文中で紹介しているセルフケアや運動療法は、痛みを悪化させる可能性もございますので、必ず痛みのない範囲で行ってください。

  • 症状が重い場合、痛みが長引く場合、またはご自身の判断に不安がある場合は、必ず医師や柔道整復師などの専門家にご相談ください。

  • 当院では、施術による効果には個人差があり、全ての方に同様の効果を保証するものではありません。

  • この記事の利用によって生じたいかなる損害についても、当院は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

ABOUTこの記事をかいた人

蛯原接骨院院長です。怪我と痛みの専門家として、教科書通りの施術ではなく、代々伝わる伝統的な施術と最新の知識・技術を取り入れて、怪我の施術を行っています。また、茨城県内では数少ない、脳と痛みの関係に注目した痛みの治療を行っています。交通事故はもちろんの事、怪我や怪我の後遺症にお悩みの方、身体の痛みに対し、何をやっても良くならない・どこへ行っても良くならないという方を、一人でも多く救いたいという思いからブログでの発信を行っています。