
痛みは目に見えないからこそ、大きな不安を伴います。
牛久市の蛯原接骨院では、その「見えない不安」を解消するために、超音波観察装置(エコー)を導入しています。
当院のエコー観察は、手で触れるだけでは分からない体の内側の状態を、鮮明な画像として「可視化」します。痛みの原因をご自身の目で確認できることは、納得して施術を受けていただくための第一歩です。
Contents
超音波観察装置(エコー)で「見える」もの
当院が導入している本多電子製「HS-2200」は、ポータブルでありながら微細な損傷もクリアに映し出す高性能な機器です。主に以下の状態を詳細に観察できます。

筋肉や靭帯の繊維: 健康な組織はきれいに整って見えますが、傷ついている部分は繊維が乱れて見えます。
内出血や腫れ: 炎症が起きている場所や、筋肉の中にある内出血の広がりを確認できます。
関節の水(水腫): 膝などに水が溜まっている場合、その量や位置を黒い影としてくっきりと捉えることができます。
骨の表面: 骨の表面にあるわずかな段差や、軟骨の状態を確認できます。
エコー観察が選ばれる「3つの安心」
当院のエコー観察には、患者様に選ばれている3つの大きな理由があります。
体に優しく、何度でも確認できる
エコーは、妊婦さんの胎児検診でも使われる安全な音波を使用しています。放射線を一切浴びることがないため、小さなお子様や妊娠中の方でも、安心して繰り返し検査を受けていただけます。「痛い動き」をしながら観察できる(動的観察)
じっとしている時は痛くないのに、動かすと痛い。そんな症状に対し、実際に患部を動かしながら中の様子を観察できます。筋肉や腱が動く瞬間をリアルタイムで見ることで、痛みの瞬間を捉えます。その場で画像を共有できる
検査画像はモニターに映し出され、患者様と一緒に見ることができます。現在の状態を共有しながら説明を受けることができるため、施術への納得感が違います。
具体的な症例と見え方
エコー観察では、部位や症状に合わせて様々なことが分かります。
「私のこの痛みも見てもらえるの?」と思われた方は、ぜひ以下の事例をご覧ください。
1. 足首の捻挫(靭帯の損傷)
捻挫をした際、どの靭帯がどの程度傷んでいるかを判断します。靭帯が引き伸ばされているのか、部分的に断裂しているのかが画像で分かるため、固定期間やスポーツ復帰の目安を正確に立てることができます。
[詳しくはこちら]
「もう動いていいの?」その自己判断が危険な理由。靭帯の修復具合を目で見て復帰時期を決める方法
(リンク先:足首の捻挫・スポーツ復帰に関する詳細記事)
2. 膝の水・関節の腫れ
「膝に水が溜まっている気がする」という違和感。エコー観察では、水は「黒色」に映るため、溜まっている量や範囲が一目で分かります。水を抜くべきか、散らす施術を行うべきかの判断に役立ちます。

[詳しくはこちら]
膝の重だるさは水のせい?エコーなら「水の量」と「場所」が黒い影ではっきり見えます
(リンク先:膝関節水腫・変形性膝関節症に関する詳細記事)
3. ふくらはぎの痛み・肉離れ
急な運動でふくらはぎに激痛が走った場合、肉離れの可能性があります。筋肉の断裂部分や、内部で起きている出血の広がりを確認し、適切な処置を行います。
[詳しくはこちら]
ただの足のつり?それとも肉離れ?内出血の広がりを確認して、早期回復を目指すポイント
(リンク先:肉離れ・ふくらはぎの痛みに関する詳細記事)
4. 手首の痛み・腱鞘炎
手首を動かすと痛い腱鞘炎。エコーの「動的観察」を使えば、指を動かした時に腱がスムーズに動いているか、引っかかりがあるかを確認できます。
[詳しくはこちら]
動かすと痛い手首。腱が引っかかる「その瞬間」を動画のように確認する方法
(リンク先:腱鞘炎・ドケルバン病に関する詳細記事)
5. 肩の痛み(四十肩・五十肩の疑い)
「肩が上がらない」「夜中に痛む」といった症状。エコーで見ると、肩の滑液包(かつえきほう)というクッション部分に炎症が起きて腫れていたり、石灰が溜まっていたりする様子が確認できることがあります。
[詳しくはこちら]
「ただの肩こり」と放置していませんか?炎症の有無を目で見て、長引く痛みの原因を探ります
(リンク先:肩の痛み・石灰沈着性腱板炎に関する詳細記事)
6. 肘の痛み(テニス肘・ゴルフ肘)
タオルを絞ったり、物を持ったりすると肘が痛む場合、骨に付着している腱が炎症を起こしている可能性があります。エコーでは腱が腫れて厚くなっている様子や、血流が増えている様子(炎症反応)を確認できます。
[詳しくはこちら]
タオルを絞ると肘が痛い。湿布で治らないその痛み、腱の状態をチェックしてみましょう
(リンク先:テニス肘・ゴルフ肘に関する詳細記事)
7. もも(大腿部)の打撲・挫傷
コンタクトスポーツなどで太ももを強くぶつけた際、ただの青あざと軽く見てはいけません。エコーを使うと、皮膚の下だけでなく、筋肉の奥深くで出血が起きているかが分かります。深い出血を放置すると「しこり(骨化性筋炎)」になるリスクがあるため、初期の確認が非常に重要です。
[詳しくはこちら]
「ただの打撲」が一番怖い。筋肉の中で起きている出血を早期に見つけ、しこりを防ぐ方法
(リンク先:打撲・骨化性筋炎のリスクに関する詳細記事)
8. 足の裏・かかとの痛み(足底筋膜炎)
朝起きて最初の一歩目が痛い、かかとが痛いという症状。エコーで足の裏を見ると、足底筋膜(そくていきんまく)という組織が通常よりも分厚く腫れている様子が確認できます。
[詳しくはこちら]
朝の一歩目が痛い。足の裏の「筋膜」が腫れていないか、画像で確認できます
(リンク先:足底筋膜炎・かかとの痛みに関する詳細記事)
お子様の「成長相談」も行っています
怪我の確認だけでなく、当院ではお子様の「成長相談」も積極的に行っています。
「周りの子に比べて背が伸びない気がする」
「この足の痛みは、ただの成長痛なの?」
このようなお悩みに対し、エコー観察が非常に有効です。
エコーを使用すると、骨の両端にある「骨端線(こったんせん)」という成長軟骨の状態を鮮明に見ることができます。この骨端線が開いているか(成長の余地があるか)、閉じ始めているかを確認することで、現在の成長段階を把握することができます。
当院では、この観察結果に基づき、お子様の成長に必要な栄養指導や生活習慣のアドバイスも行っています。大切なお子様の将来のために、現在の「伸びしろ」を確認してみませんか。
妊娠中・産後の方へ
妊娠中は重心の変化により、足首の捻挫や腰痛が起こりやすくなります。しかし、薬や放射線検査への不安から我慢してしまう方が少なくありません。当院のエコー観察は、お腹の赤ちゃんに影響のない「音波」のみを使用します。
[詳しくはこちら]
湿布もレントゲンも不安なママへ。被曝ゼロのエコー観察で、痛みの原因だけを安全にチェック
(リンク先:妊娠中・産後の安全性に関する詳細記事)
自宅でできるセルフケア:「PEACE & LOVE」と「RICE」
エコー観察によって「骨折の疑いがあるのか」「筋肉や靭帯の損傷なのか」が明確になると、ご自宅でのケア方法は大きく変わります。
当院では、症状のフェーズに合わせて、最新のケア基準を取り入れた指導を行っています。
1. 急性期の基本「RICE(ライス)処置」
怪我をした直後で、エコーで強い内出血や腫れが確認された場合は、まずは炎症を抑えることが優先です。
Rest(安静):痛む動作を避ける。
Ice(冷却):腫れがひどい時は冷やして血管を収縮させる。
Compression(圧迫):包帯などで圧迫し腫れを抑える。
Elevation(挙上):患部を心臓より高く上げる。
2. 最新の軟部組織ケア「PEACE & LOVE」
近年、欧米を中心に捻挫や肉離れなどの軟部組織損傷に対して推奨されているのが、**「PEACE & LOVE(ピース・アンド・ラブ)」**という考え方です。
ただ休むだけでなく、回復段階に合わせて「適度に動かす」ことが早期復帰の鍵となります。
【受傷直後:PEACE(保護とケア)】
Protection(保護):装具やテーピングで患部を守り、痛みの出る動作だけを避けます(過度な安静はしません)。
Elevation(挙上):患部を高く上げます。
Avoid Anti-inflammatories(抗炎症薬を避ける):回復に必要な炎症反応を薬で無理に止めない考え方です。
Compression(圧迫):腫れを抑えます。
Education(教育):自分の体の状態を知ること。まさにエコー観察で「どこが傷んでいるか」を知ることが、これにあたります。
【回復期:LOVE(回復へのアプローチ)】
Load(負荷):痛みを感じない範囲で、徐々に負荷をかけ組織を強化します。
Optimism(楽観思考):「治る」とポジティブに考えることが脳の痛みを和らげます。
Vascularisation(血流改善):痛くない部位の運動で血流を良くし、回復を促します。
Exercise(運動):積極的なリハビリ運動を行います。
「私の怪我は、冷やすべき?動かすべき?」
その判断も、エコーで損傷の程度を見ているからこそ、的確にお伝えできます。
世界標準の安心感:米国における最新トレンド
アメリカのスポーツ医学の現場では、MSK Ultrasound(筋骨格系超音波)が広く普及しています。
特に注目されているのがPOCUS(Point-of-Care Ultrasound)という考え方です。これは、検査室に移動して結果を待つのではなく、「患者様のすぐそば(Point-of-Care)で、その場で検査し、その場で方針を決める」というスタイルです。
当院のエコー観察もまさにこのPOCUSの実践です。世界標準の「即座に可視化し、共有する医療」を、牛久市の皆様にご提供しています。
公的機関・医学的根拠に基づくエビデンス
当院における超音波(エコー)観察は、国が定めた通知および医学的な安全性に基づいて実施しております。
1. 厚生労働省による使用の認可
整骨院(柔道整復師)における超音波観察装置の使用については、厚生労働省より以下のような見解が示されています。
「柔道整復師が施術に関わる判断の参考とするために超音波画像診断装置を使用することは差し支えない」
出典:厚生労働省医政局医事課長通知
(平成22年11月11日 医政発1111第1号「施術所における柔道整復師による超音波画像診断装置の使用について」)
これは、骨折や脱臼、捻挫などの怪我に対し、施術の方針を決めるための「参考」としてエコーを使用することが、国によって正式に認められていることを示しています。当院ではこの通知を遵守し、医師の診断権を侵害することなく、適切な範囲で安全に観察を行っております。
2. 放射線被ばくがない安全性
超音波観察は、放射線を使用しないため、人体への安全性が非常に高い検査法です。この点について、国立がん研究センターのがん情報サービスでは以下のように記載されています。
「X線検査やCT検査のように放射線を使わないので、被ばくの心配はありません。」
当院では、この高い安全性を活かし、妊婦様や成長期のお子様に対しても、経過観察のために安心してご利用いただける体制を整えています。
施術の流れと費用
費用: 1回 1,000円(税込) ※自費診療となります
所要時間: 数分程度。通常の施術の中にスムーズに組み込めます。
医接連携: 観察の結果、骨折の疑いが濃厚な場合や専門的な治療が必要な場合は、提携する医療機関様へ、紹介状を作成いたします。
よくある質問(Q&A)
Q1. 検査に痛みはありますか?
A. 痛みは全くありません。患部にゼリーを塗り、プローブという器具を肌に優しく当てるだけですので、リラックスして受けていただけます。
Q2. どんな服装で行けばいいですか?
A. 患部を出しやすい服装が望ましいですが、当院でお着替えの準備もございますので、普段着のままお越しいただいて構いません。
Q3. 予約なしでもエコー検査を受けられますか?
A. はい、可能ですが、初めての方はスムーズなご案内のためにお電話やWEBからのご予約をおすすめしております。
Q4. 「異常なし」と言われた痛みなのですが見てもらえますか?
A. はい、ぜひお越しください。骨以外の筋肉や靭帯に原因があるケースは多々あります。セカンドオピニオンとしてのご利用も歓迎です。
[詳しくはこちら]
「骨には異常なし」でも痛いのはなぜ?筋肉や靭帯に特化した「第2の視点」で痛みの正体を探る
(リンク先:セカンドオピニオン・原因不明の痛みに関する詳細記事)
まとめ
痛みや違和感には、必ず原因があります。
蛯原接骨院では、熟練の技術とエコー観察を組み合わせることで、その原因を「可視化」し、患者様ご自身に体の状態を理解していただくことを大切にしています。
「自分の足がどうなっているのか見てみたい」
「子供の痛みの原因をはっきりさせたい」
そう思われたら、ぜひ牛久市の蛯原接骨院へご相談ください。
阿見町、龍ヶ崎市、ひたち野うしくからも多くの患者様が来院されています。あなたの不安を「見える安心」に変えるお手伝いをいたします。
【お問い合わせ】
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
【接骨院詳細】
【蛯原接骨院】
住所: 〒300-1222 茨城県牛久市南2-1-12
電話番号: 029-872-2653
診療時間:
曜日 午前 午後 月~金 8:00~12:00 15:00~20:00 土 8:00~12:30 休診 日 休診 休診
アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分
駐車場: 5台分有り
【監修】
院長:蛯原 吉正(EBIHARA YOSHIMASA)
資格:柔道整復師
痛みのある箇所だけに対処するのではなく、なぜそこに痛みが生じているのか、その背景にある本当の原因を追究することを信条としています。
一人ひとりの身体の状態や生活習慣と真摯に向き合い、不調が再発しにくい身体づくりをサポートすること。そして、来院された方が不安なく、健やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをすることを目指しています。
より詳しい経歴やご挨拶については、こちらのページをご覧ください。
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【免責事項】
本記事における超音波観察は、柔道整復師法に基づき、施術の参考とするために行うものです。医師法に定める「診断」を行うものではありません。骨折や脱臼の応急処置後の施術(後療法)には医師の同意が必要です。骨折等の疑いがある場合は、提携医療機関へご紹介させていただきます。










「膝の違和感が長く続いているが、原因がよく分からない」
「妊娠中でお腹の赤ちゃんが心配だが、足首を捻ってしまった」