長引く身体の痛み、しびれ、あるいは検査をしても「異常なし」と言われる不調。
その原因は、目に見えない「自律神経のバランス」や「脳疲労」にあるかもしれません。
茨城県牛久市の蛯原接骨院では、患者様ご自身が身体の状態を客観的に把握できるよう、自律神経測定器(HRV2018)を導入しています。感覚的な診断だけでなく、数値に基づいた検査を行うことで、不調の根本的な背景を探ります。
本記事では、当院で行っている自律神経測定の詳細、費用、そしてなぜ痛みの改善に自律神経のケアが必要なのかについて解説します。
Contents
なぜ今、自律神経測定が必要なのか?
慢性的な痛みや不調の多くには「脳疲労」と「自律神経の乱れ」が関与しています。
レントゲンやMRIで骨に異常がない場合でも、痛みを感じるのは脳であり、その調整を行っているのは自律神経です。このバランスが崩れている状態では、いくら患部だけを施術しても回復が停滞することがあります。
当院では、以下のプロセスで改善を目指します。
測定: 最新機器で自律神経の状態を数値化する。
理解: なぜ痛むのか、客観的なデータで納得する。
施術: BFI療法等でバランスを整え、変化を再測定する。
自律神経測定費用:1回 1,000円(税込・自費診療)
※当院は、牛久市内でもこの専門的な測定を行える数少ない治療院です。
このようなお悩みをお持ちの方へ(ペルソナ)
当院の自律神経測定は、特に以下のような生活背景や症状をお持ちの方に推奨されます。
1. デスクワーク中心で慢性の不調を抱える30〜50代
状況: 長時間のパソコン作業やデジタルデバイスの使用により、眼精疲労や頭痛が常態化している。
悩み: マッサージに行ってもすぐに戻ってしまう。仕事のプレッシャーや環境変化によるストレスを感じている。
目的: 自分の疲れがどこから来ているのか、数値でハッキリさせたい。
2. 家事や育児、更年期世代の女性
状況: 家族のスケジュールに合わせた生活で、自分の時間が取れない。天候(低気圧)によって体調が左右されやすい。
悩み: 病院では「更年期」や「ストレス」と言われるだけで、具体的な対策がわからない。動悸やイライラ、不眠がある。
目的: 薬に頼りすぎず、身体の仕組みから体調を整えたい。
3. 原因不明の痛みやしびれに悩む方
状況: 複数の整形外科や治療院を回ったが、画像検査では「異常なし」と言われた。
悩み: 痛み止めを飲んでも改善しない手足のしびれや腰痛がある。
目的: 痛みの本当の原因を知り、納得して施術を受けたい。
自律神経と脳疲労の関係性
自律神経とは何か
自律神経は、私たちの意思とは無関係に、24時間365日働き続けている生命維持のためのシステムです。呼吸、血液循環、消化、体温調節などはすべて自律神経がコントロールしています。
一般的に、活動時に働く「交感神経」と、休息時に働く「副交感神経」がバランスを取り合っていますが、ストレスや脳疲労によってこの均衡が崩れると、全身に様々な症状が現れます。
実際の症状例(公的機関の事例より)
自律神経が乱れると、具体的にどのような感覚に襲われるのでしょうか。
厚生労働省のポータルサイト「こころの耳」には、実際に自律神経失調症と診断された方の体験談として、以下のような症状の経過が掲載されています。
仕事の納期が近づいてくると、出勤の途中でもめまいが起き、心臓がドキドキしたかと思うと汗が出てきて気分が悪くなってしまいます。(中略)またある日は、会社にやっと着いたかと思うと、頭痛が激しくなってしまい仕事どころではなくなります。席をはずしてしまうので、当然仕事も進まない日が続きました。
(中略)
だんだん食欲もなくなり、夜もあまり眠れなくなりました。夜寝られないのですが朝方になると眠くなり寝てしまうのです。そうすると朝起きられなくなり、会社へは遅刻し、出社できなくなることもあります。
このように、めまい、動悸、頭痛、不眠といった症状は、単なる体調不良ではなく、自律神経からの「限界サイン」である可能性があります。
脳疲労が引き起こす「痛み」のメカニズム
現代社会において、気候変動(寒暖差や低気圧)、デジタル機器による情報の過多、人間関係の悩みなど、脳は常にストレスにさらされています。
脳が処理能力を超えて疲弊すると「脳疲労」の状態になります。脳疲労が起きると、自律神経の司令塔としての機能が低下し、以下のような反応が起こります。
交感神経の過剰興奮: 常に緊張状態となり、血管が収縮し、筋肉が硬直する。
痛み信号の誤作動: 脳が身体を休ませようとして、あえて「痛み」や「しびれ」という信号を出す(強制停止命令)。
つまり、腰痛や手足のしびれは、患部の怪我ではなく「脳からのSOS」であるケースが少なくありません。
[関連情報] レントゲンで異常なしと言われた「手足のしびれ」。その原因は脳の誤作動かもしれません
整形外科でレントゲンやMRIを撮っても「骨に異常はない」と言われた。それなのに、痛みやしびれが消えない…。その原因は、患部ではなく「脳の誤作動」にあるケースが非常に多いです。画像には写らない痛みの正体について、以下の記事で掘り下げています。
▶ [記事を読む] レントゲン異常なしの「しびれ・痛み」。脳の誤作動という視点
導入機器「自律神経測定器 HRV2018」について
蛯原接骨院では、BFI研究会推奨の「自律神経測定器 HRV2018(陽春堂)」を導入しています。

測定方法
指先にセンサーを装着し、わずか1分間計測するのみです。痛みや電気刺激は一切ありません。

測定できる項目と意味
| 項目 | 日本語訳 | 内容 |
| ANSバランス | 自律神経バランス | 交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の比率 |
| SNS | 交感神経系 | 緊張、興奮、ストレス時に高まる数値 |
| PSNS | 副交感神経系 | リラックス、休息、修復時に高まる数値 |
| TP (Total Power) | 自律神経活性度 | 自律神経全体の体力・エネルギー量 |
| HRV Index | 脈拍変位度 | 心拍のゆらぎ(ストレス耐性の指標) |
なぜ「数値化」が必要なのか

エコー(超音波画像診断装置)で怪我の状態を目で見るように、自律神経の状態も数値(データ)で見ることで、患者様ご自身が「現在の身体の状態」を深く理解できます。
「なんとなく調子が悪い」ではなく「交感神経が過剰に働いているから、リラックスが必要だ」と具体的に認識することが、回復への第一歩(安心スイッチ)となります。
【米国最新情報】HRV(心拍変動)への注視
Google USA等の最新のヘルスケアトレンドにおいても、HRV(Heart Rate Variability:心拍変動)は極めて重要な指標として扱われています。
アメリカの予防医学やスポーツ科学の分野では、HRVは「身体の回復力」や「ストレスレジリエンス(抵抗力)」を示すゴールドスタンダードとされています。多くのウェアラブルデバイスでもHRV計測機能が搭載され始めていますが、医療機関や専門機関での精密な測定と分析は、より深い健康管理のために推奨されています。
単なる心拍数ではなく「心拍のゆらぎ」を解析することで、目に見えないストレスの蓄積や、将来的な健康リスクを早期に発見するアプローチが世界標準となりつつあります。
実際の測定事例(Case Study)
当院で実際に測定を行った事例をご紹介します。
※プライバシー保護のため、個人が特定されないよう配慮しています。
症例1:急性腰痛(ぎっくり腰)の40代男性
【測定結果:治療前】
交感神経(SNS)の数値が極端に高く、グラフが赤色(緊張状態)を示していました。痛みに耐えるため、全身が戦闘状態になっていました。

【治療後】
BFI療法(脳疲労を取り除く手技)を実施後、副交感神経(PSNS)の数値が上昇。患者様も「背中の力が抜けた感覚がある」と実感され、痛みのレベルも軽減しました。

症例2:足のしびれ(椎間板ヘルニアの診断歴あり)の60代女性
【測定結果:治療前】
自律神経全体の活性度(TP)が低く、エネルギー切れの状態。交感神経・副交感神経ともに動きが鈍くなっていました。

【治療後】
施術後、全体の活性度が向上。自律神経が正常に反応し始めたことで、血流が改善し、足の温かさを感じられるようになりました。

症例3:原因不明の股関節痛を持つ小学生
【測定結果】
子供は本来、副交感神経が働きやすい傾向にありますが、習い事や環境のストレスにより交感神経優位の状態が続いていました。親御様と一緒に数値を確認し、生活環境の見直しと施術を行うことで症状が緩和しました。
治療前

治療後

症状別:自律神経の乱れに関する詳細情報
不調の原因は人それぞれ異なります。当院では、各症状に合わせた解説記事も用意しています。
1. 天気と痛みの関係が気になる方へ
「雨が降る前日になると頭痛がする」「古傷が痛む」という方は、単なる体質の問題ではありません。実は、気圧の変化を敏感に察知する内耳センサーと自律神経が深く関係しています。天気に振り回されない身体作りのヒントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ [記事を読む] 雨の日の不調は「気象病」?低気圧と自律神経の深い関係2. 睡眠の質を上げたい方へ
「しっかり寝たはずなのに、朝から体が重い」と感じることはありませんか?それは、睡眠中に自律神経のスイッチがオフ(副交感神経優位)に切り替わっていない証拠かもしれません。泥のように眠るのではなく、質よく回復するための方法はご存知でしょうか。
▶ [記事を読む] 「寝ても疲れている」原因は自律神経の過緊張にありました3. スマホ・パソコン作業が多い方へ
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、単に「目が疲れる」だけでは終わりません。視覚情報の洪水は脳を直接疲弊させ、全身の筋肉を硬直させる「デジタル脳疲労」を引き起こします。スマホの見過ぎがなぜ腰痛に繋がるのか、その意外な関係性はこちらをご覧ください。
▶ [記事を読む] スマホ・PCによる「脳疲労」が引き起こす現代の身体トラブル4. 更年期世代の女性へ
40代以降の女性に多いホットフラッシュやイライラ。「更年期だから」と我慢していませんか?実は、ホルモンバランスと自律神経は、脳の同じ場所(視床下部)でコントロールされています。つまり、自律神経を整えることで楽になる症状がたくさんあるのです。
▶ [記事を読む] 女性ホルモンと自律神経の密接な関係。我慢しない更年期ケア
当院の施術方針:BFI療法と自律神経
測定結果に基づき、当院ではBFI療法を中心とした施術を行います。
BFI療法は、微細なタッチで皮膚から脳へ信号を送り、脳疲労を解消する手技療法です。この施術には以下のような特徴があります。
オキシトシンの分泌促進: 「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌を促し、安心感を高めます。
副交感神経へのアプローチ: 過敏になった交感神経を鎮め、リラックス状態へと導きます。
測定(検査)と施術を組み合わせることで、「治療の見える化」を実現し、納得感のある施術を提供します。
日常生活でのセルフケアと注意事項:治療効果を高めるために
自律神経の乱れや脳疲労の改善は、接骨院での施術だけで完結するものではありません。
施術によって整った身体のバランスを維持し、再び乱さないためには、ご自宅での「セルフケア」が非常に重要です。
特に、交感神経(緊張)が優位になりがちな現代生活において、意識的に副交感神経(リラックス)のスイッチを入れるための具体的な方法をご紹介します。
1. デジタルデトックスと脳の休息
【キーワード:脳疲労、ブルーライト、睡眠の質】
現代人にとって最大のストレス源の一つが、スマートフォンやパソコンから発せられる「ブルーライト」と「情報の過多」です。
就寝1時間前のルール:
寝る直前までスマホを見ていると、ブルーライトの強い光刺激によって脳が「今は昼間だ」と勘違いしてしまいます。これにより、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が抑制され、入眠障害や浅い眠りの原因となります。就寝1時間前はスマホを手放し、脳への情報入力を遮断してあげましょう。「ボーッとする」時間の確保:
常に何かの情報を処理している状態は、脳のオーバーヒート(脳疲労)を招きます。1日の中に5分でも良いので、情報を入れずにただボーッとする時間を作ることが、脳の回復につながります。
2. 自律神経を整える「1:2」の呼吸法
【キーワード:副交感神経、リラックス、深呼吸】
呼吸は、自分の意思で自律神経に働きかけることができる唯一の方法です。特に「吐く息」は副交感神経を活性化させる鍵となります。
「吸う」よりも「吐く」を意識する:
不安や緊張が強い時は、呼吸が浅く速くなりがちです。意識的に「4秒で吸って、8秒かけてゆっくり吐く」という、1:2のリズムを心がけてください。横隔膜を動かす:
ゆっくりと息を吐ききることで、横隔膜が動き、内臓のマッサージ効果とともに副交感神経のスイッチが入ります。仕事の合間や、夜布団に入ってからの習慣にすることをお勧めします。
3. 睡眠の質を高める入浴法
【キーワード:血流改善、深部体温、疲労回復】
忙しいからといってシャワーだけで済ませていませんか? 入浴には、浮力による筋肉の緊張緩和と、温熱による血流改善という大きなメリットがあります。
38℃〜40℃のぬるめのお湯:
42℃以上の熱いお湯は、交感神経を刺激してしまい、逆に目が覚めてしまいます。38℃〜40℃程度の「少しぬるいかな?」と感じる温度に、10分〜15分ゆっくり浸かることがポイントです。深部体温の調整:
お風呂で一時的に体温を上げると、お風呂上がりに体温が下がっていく過程で自然な眠気が訪れます。このリズムを利用することで、スムーズな入眠が可能になります。
4. 生体リズムを整える規則正しい生活
【キーワード:体内時計、セロトニン、自律神経のバランス】
自律神経は、地球の自転(朝と夜のリズム)に合わせてプログラミングされています。このリズムと実際の生活がズレてしまうことが、不調の大きな原因です。
起床時間を一定にする:
休日に「寝溜め」をして昼過ぎまで寝ていると、体内時計が狂い、月曜日の朝に強い疲労感を感じる「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ボケ)」を引き起こします。休日でも平日と同じ時間に起きることが、自律神経安定への近道です。朝日を浴びる重要性:
朝起きてすぐに太陽の光を浴びることで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは、夜になると睡眠ホルモンに変わるため、朝の習慣が夜の睡眠の質を決定づけます。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 測定に痛みはありますか?
いいえ、痛みは全くありません。指先にセンサーを挟むだけで、1分程度で終了します。小さなお子様からご高齢の方まで安心して受けていただけます。
Q2. どのような服装で行けばいいですか?
普段着で問題ありません。指先で測定を行うため、手袋などは外していただきます。
Q3. 測定だけでも受けられますか?
はい、可能です。ただし、症状の改善を目指す場合は、測定結果に基づいた施術(BFI療法など)とセットで受けていただくことを強くお勧めします。
Q4. 牛久市以外から通院してもいいですか?
もちろんです。当院には牛久市だけでなく、ひたち野うしく、龍ヶ崎市(竜ヶ崎)、阿見町、つくば市など近隣地域からも多くの患者様が来院されています。駐車場も完備しております。
まとめ:その不調、数値化して「納得」することから始めませんか?
「どこに行っても良くならない」
「検査では異常がないと言われた」
そのような辛い痛みや不調を抱えている時、一番不安なのは「原因がわからないこと」ではないでしょうか。
当院が導入している自律神経測定器(HRV2018)は、目に見えないストレスや脳疲労の状態を「数値」という客観的なデータとして映し出します。それは、あなたの身体が発している無言のSOSを翻訳する作業でもあります。
ご自身の自律神経の状態を目で見て確認し、「だから痛かったのか」「ここが疲れていたのか」と納得していただくこと。それこそが、脳の警戒モードを解き、本来持っている自然治癒力を最大限に引き出すための「安心スイッチ」となります。
牛久市、ひたち野うしく、龍ヶ崎市、阿見町、つくば市周辺で、長引く痛みや原因不明の不調にお悩みの方は、ぜひ一度、蛯原接骨院へご相談ください。
「痛み」を見るのではなく、「あなた自身」の状態をしっかりと見つめ、解決への糸口を一緒に探していきましょう。
まずは測定だけのご相談でも構いません。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
【お問い合わせ】
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
【接骨院詳細】
【蛯原接骨院】
住所: 〒300-1222 茨城県牛久市南2-1-12
電話番号: 029-872-2653
診療時間:
曜日 午前 午後 月~金 8:00~12:00 15:00~20:00 土 8:00~12:30 休診 日 休診 休診
アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分
駐車場: 5台分有り
【監修】
院長:蛯原 吉正(EBIHARA YOSHIMASA)
資格:柔道整復師
痛みのある箇所だけに対処するのではなく、なぜそこに痛みが生じているのか、その背景にある本当の原因を追究することを信条としています。
一人ひとりの身体の状態や生活習慣と真摯に向き合い、不調が再発しにくい身体づくりをサポートすること。そして、来院された方が不安なく、健やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをすることを目指しています。
より詳しい経歴やご挨拶については、こちらのページをご覧ください。
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免責事項
本測定器(HRV2018)は、自律神経の傾向やストレス状態を観察するためのものであり、医学的な「診断」を確定するものではありません。
効果や数値の変化には個人差があります。
重篤な疾患が疑われる場合は、専門の医療機関(病院・クリニック)への紹介を行う場合があります。

















