【牛久市】その突き指、曲がったまま?マレットフィンガーの悩みを手術以外の選択肢でサポート|蛯原接骨院

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はじめに:その指の痛みと変形、あきらめていませんか?

「バスケットボールで突き指しただけだと思ったのに、指の第一関節が曲がったまま伸びない…」
「数日経っても痛みが引かず、指の形が変わってしまった気がする」

スポーツや日常生活でのふとした瞬間の怪我。最初はただの突き指だと軽く考えていたのに、いつまでも続く痛みと指の変形に、大きな不安を感じていらっしゃるのではないでしょうか。特に、趣味のスポーツや仕事に打ち込む方にとって、指が思い通りに動かないストレスは計り知れません。

その指の症状、「マレットフィンガー」かもしれません

指の第一関節(DIP関節)が自力で伸ばせず、木槌(マレット)のように垂れ下がった状態になっている場合、それは「マレットフィンガー(槌指)」と呼ばれる症状の可能性があります。これは、指を伸ばすための腱(伸筋腱)が断裂したり、腱が付着している骨が剥がれてしまったりすることで起こる怪我です。

手術以外の選択肢:蛯原接骨院の保存的アプローチ

「マレットフィンガーは手術しないと戻らないのでは?」と心配される方も少なくありません。しかし、多くのマレットフィンガーは、適切な固定と施術を行う「保存的アプローチ」で改善が期待できます。

蛯原接骨院では、指の状態を正確に把握し、一人ひとりに合わせた施術プランで、手術に頼らない選択肢を提案しています。この記事では、マレットフィンガーとは何か、そして当院がどのようにそのお悩みに向き合っているのかを、実際の症例を交えながら詳しくご紹介します。

マレットフィンガーQ&A

Q1. マレットフィンガーは何科に行けばいいですか?
A1. 接骨院や整形外科などの医療機関にご相談ください。蛯原接骨院では、超音波画像観察装置(エコー)を用いて指の状態を詳細に確認し、適切な施術計画を立てることができます。

Q2. どのくらいの期間で改善を目指せますか?
A2. 症状や損傷の程度によりますが、一般的に6週間から8週間、指の第一関節を伸ばした状態で連続して固定することが基本となります。 その後、リハビリテーションを行い、少しずつ指の動きを取り戻していきます。

Q3. 施術費用はどのくらいかかりますか?
A3. マレットフィンガーの施術は、健康保険の適用対象となります。具体的な費用については、症状や施術内容によって異なりますので、一度ご相談ください。

Q4. マレットフィンガーを放置するとどうなりますか?
A4. 適切な処置をせずに放置すると、指が曲がったまま固まってしまったり(屈曲変形)、第二関節が反ってしまう「スワンネック変形」という二次的な変形を引き起こしたりする可能性があります。違和感があれば、お早めにご相談ください。

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放置した場合のリスクや後遺症について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

[マレットフィンガーの後遺症?指がガタガタに変形する『スワンネック』を防ぐために知るべきこと]

Q5. 固定している間、日常生活で気をつけることはありますか?
A5. 固定している装具を濡らさないようにすること、そして最も重要なのは、ご自身で装具を外して指を曲げてしまわないことです。指の状態を悪化させないための具体的な注意点は、本文で詳しく解説します。

マレットフィンガーとは何か?その原因と症状を詳しく解説

なぜ指の第一関節が曲がったままになるのか(原因)

マレットフィンガーは、指先にボールが当たる、ドアに指を挟むなど、指の第一関節に急激な屈曲力が加わることで発生します。この力により、指を伸ばす役割を持つ「伸筋腱」が、その付着部である末節骨(指の先端の骨)で損傷します。

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特にスポーツをされる方は、怪我を未然に防ぐことが重要です。突き指の予防法や、万が一怪我をした際の正しい応急処置については、以下の記事で詳しく解説しています。

[バスケ・バレーでの突き指を防ぐ!正しい指のテーピング方法と怪我をした直後のNG行動]

この損傷には、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 腱性マレットフィンガー: 伸筋腱そのものが断裂、または引き伸ばされてしまった状態。

  • 骨性マレットフィンガー: 伸筋腱が付着している末節骨の一部が、腱と一緒に剥がれてしまった状態(剥離骨折)。

どちらのタイプであっても、指を伸ばす力が先端に伝わらなくなるため、第一関節が曲がったままになってしまいます。

見逃さないで!マレットフィンガーの主な症状

  • 指の第一関節(DIP関節)に痛みや腫れ、熱感がある。

  • 第一関節が曲がっており、自分の力では伸ばすことができない。

  • 反対の手で支えれば伸ばすことはできるが、離すとまた垂れ下がってしまう。

  • 受傷した直後は、内出血が見られることもある。

軽い突き指と自己判断せず、これらの症状が一つでも当てはまる場合は、専門家へ相談することをお勧めします。

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「これってただの突き指?それともマレットフィンガー?」と迷われている方向けに、ご自身で確認できるセルフチェックリストを用意しました。

[その突き指、大丈夫?放置すると危険なマレットフィンガーとの見分け方【セルフチェック付】]

注意すべき合併症:CRPS(複合性局所疼痛症候群)とは?

マレットフィンガーのような怪我の後に、注意すべき合併症の一つに**CRPS(複合性局所疼痛症候群)**があります。これは、最初の怪我の程度からは考えられないほどの激しい痛みが、長期間続いてしまう状態を指します。

CRPSの主な症状

CRPSは、骨折や突き指といった比較的軽い外傷の後にも発症する可能性があり、以下のような症状が見られます。

  • 激しい灼熱痛: 火傷のような、焼けるような痛みが続く。

  • 腫れ(浮腫): 指や手がパンパンに腫れる。

  • 皮膚の変化: 皮膚の色が赤紫色や白っぽく変化したり、皮膚が薄くテカテカになったりする。

  • 皮膚温度の変化: 患部が極端に冷たくなったり、熱を持ったりする。

  • 感覚過敏: 軽く触れただけでも激痛が走る。

これらの症状が進行すると、関節が固まって動かしにくくなる「拘縮(こうしゅく)」や、筋肉が痩せてしまう「萎縮(いしゅく)」につながることもあります。

なぜCRPSについて知っておくべきか

CRPSの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、怪我をきっかけに自律神経の交感神経が過剰に興奮することが関与していると考えられています。

重要なのは、怪我をした後の初期対応です。痛みを我慢して放置したり、不適切な固定を続けたりすることは、CRPS発症のリスクを高める可能性があります。マレットフィンガーと診断された場合は、専門家の指導のもとで適切な固定と施術を受け、早期に回復を目指すことが、こうした合併症の予防にも繋がります。

蛯原接骨院だからできる、マレットフィンガーへのアプローチ

具体的な施術の流れ

当院では、カウンセリングから施術までをスムーズに行い、初診当日から具体的なアプローチを開始します。

1. 丁寧なカウンセリングと超音波画像観察装置(エコー)による状態把握

まずは、どのような状況で怪我をされたのかを詳しくお伺いします。その後、痛みや腫れの状態を丁寧に確認し、超音波画像観察装置(エコー)を用いて、指の内部をリアルタイムで観察します。エコーを使うことで、レントゲンでは映らない腱の損傷状態や、骨折がどの程度の大きさなのかを詳細に把握することができ、より的確な施術計画を立てることが可能になります。

超音波エコー検査で骨性のマレットフィンガー(骨折を伴うもの)が確認できる場合には、より詳細な状態を把握するため、当院の顧問医にてレントゲン検査を受けていただく流れとなります。

2. 最新の物理療法機器を用いた施術

当院では、損傷した組織の回復を促進し、痛みや腫れを和らげるため、状態に合わせて最適な物理療法を組み合わせます。

  • ノーマライザ(特殊電療機器): 身体の深部までアプローチし、細胞の活性化を促すことで、人が本来持つ回復力をサポートします。痛みの軽減や血行促進を図ります。

  • アルファビーム(レーザー治療器): 近赤外線を照射することで、痛みの緩和と組織の修復を促進する効果が期待できます。

  • 超音波浴・温罨法: 固定によって硬くなりがちな指の関節や、その周囲の組織を優しく温めて血行を改善します。これにより、リハビリテーションをスムーズに進めるための準備を整えます。

3. 一人ひとりに合わせた固定法とリハビリ計画

マレットフィンガーの保存的アプローチで最も重要なのが「固定」です。当院では、患者様の指の形や生活スタイルに合わせて最適な固定装具を作成・調整します。

固定期間は損傷のタイプによって異なり、腱性の場合は6~8週間が目安ですが、骨性のマレットフィンガーの場合、当院では3~4週間で固定を除去できるケースがほとんどです。

また、骨片が大きく、指を完全に伸ばして固定すると関節が亜脱臼(ずれそうになること)してしまうような難しい症例でも、指の固定角度を調整することで、亜脱臼を防ぎながら骨の癒合を促し、手術をすることなく改善を目指すことが可能です。

この「適切な期間、継続して固定する」という方法は、マレットフィンガーに対する標準的なアプローチとして国際的にも広く認められています。

英国ハンドセラピー学会(The British Society for Surgery of the Hand)は、マレットフィンガーの治療について次のように述べています。
「腱が治癒するまでには8週間かかる場合があり、この期間中はスプリント(副木)を常に装着しておくことが非常に重要です。もしスプリントを外し、指が曲がることを許してしまうと、治癒しかけていた腱が伸びてしまい、施術をまた一からやり直す必要が出てきます。」
(出典: British Society for Surgery of the Hand – “Mallet finger injury”

このように、専門家の指導のもとで正しい固定を続けることが、改善への一番の近道となります。

固定が外れた後は、関節が硬くならないように、専門家の指導のもとで慎重にリハビリテーションを開始します。当院の運動療法では、まず指をまっすぐに伸ばす動き(伸展運動)から安全に開始し、指の状態を慎重に確認しながら、少しずつ動かす範囲を広げていく計画を立てます。これにより、効果的に日常生活やスポーツへの復帰を目指します。

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固定が外れた後の指は、非常にデリケートです。焦らず、正しい手順でリハビリを進めるための具体的な運動メニューをこちらの記事で紹介しています。

[マレットフィンガー固定除去後のリハビリ完全ガイド|いつから動かす?自分でできる3つの運動]

【症例紹介】当院で改善された患者様の声

※プライバシーに配慮し、内容は一部変更しています。

症例1:バスケットボールで受傷した40代男性(牛久市在住)のケース

来院時の悩み:
趣味のバスケットボールの練習中、パスを受けそこねて左手薬指の先端にボールが直撃。ただの突き指だと思い冷やしていたが、2日経っても第一関節が曲がったまま伸びず、痛みも続くため不安になり来院されました。

施術プロセス:
エコー観察で伸筋腱の付着部に小さな骨片を伴う損傷(骨性マレットフィンガー)を確認。すぐにアルミニウム製のシーネを用いて、指の第一関節を真っ直ぐに伸ばした状態で固定しました。最初の1週間は、痛みと腫れを抑えるために微弱電流療法を実施。その後は、組織の回復を促すため、ノーマライザを用いた施術を継続しました。

結果:
8週間の固定を厳守していただき、装具を除去。除去直後は関節の動きが硬くなっていましたが、慎重なリハビリテーションを継続。約3ヶ月後には、痛みなく指の曲げ伸ばしがスムーズにできるようになり、無事にバスケットボールにも復帰。「手術しかないと諦めかけていたので、本当に嬉しい」とのお言葉をいただきました。

症例2:ドアに指を挟んでしまった50代女性(つくば市在住)のケース

来院時の悩み:
自宅のドアを閉める際に、右手の中指を強く挟んでしまった。激しい痛みと腫れがあり、指先が垂れ下がって動かないため来院。

施術プロセス:
エコー観察で腱そのものの断裂(腱性マレットフィンガー)と判断。熱可塑性プラスチックを用いて、ご自身の指の形にぴったりと合うオーダーメイドの装具を作成し、6週間固定しました。水仕事が多いとのことでしたので、固定したまま使える指サックのアドバイスなども行いました。

結果:
6週間の固定後、夜間のみの固定に切り替えながら、温熱療法や指の運動療法を開始。約2ヶ月半後には、日常生活で不便を感じないレベルまで回復されました。「丁寧な説明と、生活に合わせたアドバイスのおかげで、不安なく過ごせました」と安心されたご様子でした。

ご家庭でできるセルフケアと日常生活での注意事項

保存的アプローチの成功は、ご自身の協力が不可欠です。以下の点に注意して、一緒に改善を目指しましょう。

固定期間中に気をつけるべきこと

  • 絶対に自己判断で装具を外さない: これが最も重要です。少し良くなったと感じても、腱や骨が修復されるまでには時間が必要です。わずか数秒でも指を曲げてしまうと、そこまでの努力が振り出しに戻ってしまう可能性があります。

  • 装具を濡らさない工夫: 入浴時は、ビニール袋や防水テープなどで指を覆い、装具が濡れないようにしてください。

  • 他の指は積極的に動かす: 固定している指以外は、血行を良くするためにも意識的に動かすようにしましょう。

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数週間にわたる固定期間は、不便を感じることも多いかと思います。入浴や仕事、睡眠時など、具体的なシーン別の工夫や便利グッズを紹介し、少しでも快適に過ごすためのアイデアをまとめました。

[マレットフィンガーの固定生活を快適に!お風呂・仕事・睡眠時の工夫と便利グッズ紹介]

症状を悪化させないためのポイント

  • 患部をぶつけない: 固定している指に衝撃が加わらないよう、日常生活では十分に注意してください。

  • 腫れや痛みが強い場合: 無理をせず、安静にして保冷剤などで軽く冷やすようにしてください。(冷やしすぎには注意)

  • 不安な点はすぐに相談する: 装具が合わない、痛みが強くなったなど、少しでも不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。

回復をサポートする栄養のポイント

固定や施術と並行して、ご自身の身体の内側から回復をサポートすることも非常に重要です。怪我の修復には、普段以上のエネルギーと栄養素が必要となります。バランスの良い食事を基本としながら、特に以下の栄養素を意識して摂取することをお勧めします。

1. タンパク質

タンパク質は、損傷した腱、筋肉、皮膚など、身体のあらゆる組織の主成分となる最も重要な栄養素です。特に、腱の主成分であるコラーゲンを再合成するために不可欠です。

  • 多く含まれる食品: 肉類、魚介類、卵、大豆製品(豆腐・納豆)、乳製品

2. ビタミンC

ビタミンCは、タンパク質からコラーゲンを合成する過程で必須の栄養素です。タンパク質をどれだけ摂取しても、ビタミンCが不足していると効率よく組織を修復できません。

  • 多く含まれる食品: パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、柑橘類

3. 亜鉛・鉄分

亜鉛はタンパク質の合成を助け、鉄分は組織の修復に必要な酸素を全身に運ぶ役割を担います。どちらも回復過程における縁の下の力持ちです。

  • 亜鉛を多く含む食品: 牡蠣、レバー、牛肉、豆類

  • 鉄分を多く含む食品: レバー、赤身肉、あさり、ほうれん草

日々の食事からこれらの栄養素をバランス良く摂ることが基本です。しかし、怪我の回復期は身体が通常よりも多くの栄養素を必要とするため、食事だけで十分な量を確保するのが難しい場合もあります。そのような場合には、補助としてプロテインや各種サプリメントを上手に活用することも、回復のための有効な選択肢です。

まとめ:指の悩み、蛯原接骨院と一緒に解決を目指しませんか?

「曲がったままの指、もう元には戻らないかもしれない…」そんな風に、一人で悩みを抱え込まないでください。マレットフィンガーは、早期に適切な処置を開始し、専門家と二人三脚で取り組むことで、良好な結果が期待できる怪我です。

牛久市の蛯原接骨院では、豊富な知識と経験、そして最新の機器を駆使して、あなたの症状に真摯に向き合います。手術以外の選択肢を検討したい方、ご自身の指の状態を正確に知りたい方、ぜひ一度、ご相談ください。あなたの不安が少しでも軽くなるよう、全力でサポートさせていただきます。

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    休診休診
  • アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分

  • 駐車場: 5台分有り

【監修】

院長:蛯原 吉正(EBIHARA YOSHIMASA)
資格:柔道整復師

痛みのある箇所だけに対処するのではなく、なぜそこに痛みが生じているのか、その背景にある本当の原因を追究することを信条としています。

一人ひとりの身体の状態や生活習慣と真摯に向き合い、不調が再発しにくい身体づくりをサポートすること。そして、来院された方が不安なく、健やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをすることを目指しています。

より詳しい経歴やご挨拶については、こちらのページをご覧ください。
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ABOUTこの記事をかいた人

蛯原接骨院院長です。怪我と痛みの専門家として、教科書通りの施術ではなく、代々伝わる伝統的な施術と最新の知識・技術を取り入れて、怪我の施術を行っています。また、茨城県内では数少ない、脳と痛みの関係に注目した痛みの治療を行っています。交通事故はもちろんの事、怪我や怪我の後遺症にお悩みの方、身体の痛みに対し、何をやっても良くならない・どこへ行っても良くならないという方を、一人でも多く救いたいという思いからブログでの発信を行っています。