「大好きな硬いパンが食べられない…」
「食事をするたびに顎が痛むので、食べるのが怖くなってきた」
「何を食べればいいのか分からず、栄養が偏っていないか心配…」
顎に痛みや不調があると、毎日の食事は楽しい時間から一転、苦痛な時間になってしまいますよね。食べることは、私たちの身体と心にとって大切な栄養補給の時間。それを楽しめないと、気分まで落ち込んでしまいます。
しかし、諦める必要はありません。顎が痛い時でも、少しの工夫で身体に必要な栄養をしっかり摂り、食事を楽しむことは可能です。
この記事では、顎の負担を最小限にするための「食べ物の選び方」と「食べ方の工夫」、そして具体的なおすすめレシピを詳しくご紹介します。
まずは知っておきたい「避けるべき食べ物」リスト
痛みが強い時は、まず顎関節や筋肉を休ませてあげることが最優先です。以下の特徴を持つ食べ物は、無意識のうちに顎に大きな負担をかけてしまうため、症状が落ち着くまでは避けるようにしましょう。
1. 硬い食べ物・歯ごたえが良すぎるもの
強い力で噛み砕く必要があり、顎の筋肉や関節に直接的な負担をかけます。
具体例: フランスパンの皮、おせんべい、ナッツ類、りんごや人参の丸かじり、硬い肉のステーキ、ビーフジャーキー
2. 何度も噛む必要があるもの
噛む回数が多くなればなるほど、顎の筋肉は疲労してしまいます。
具体例: ガム、グミ、キャラメル、するめ、タコ、イカ
3. 大きく口を開ける必要があるもの
口を大きく開ける動作は、顎の関節や靭帯にストレッチをかけるようなもの。痛い時にはさらなる負担となります。
具体例: 大きなハンバーガー、分厚いサンドイッチ、レタスがたくさん入ったサラダ
顎が痛い時の味方!「おすすめの食べ物」リスト
顎に負担をかけず、かつ栄養もしっかり摂れる食べ物もたくさんあります。ポイントは**「柔らかさ」と「栄養価の高さ」**です。
主食
おかゆ、雑炊、リゾット
柔らかく煮込んだうどん
パン粥、フレンチトースト(耳なし)
タンパク質(筋肉や身体の修復に不可欠)
豆腐、豆乳、茶碗蒸し
ひき肉を使った料理(そぼろ、ハンバーグなど)
よく煮込んだ魚、ツナ缶
卵料理(スクランブルエッグ、オムレツ)
ヨーグルト、プリン
ビタミン・ミネラル(身体の調子を整える)
野菜を煮込んだスープ、ポタージュ
果物や野菜のスムージー、ジュース
じゃがいも(マッシュポテト、ポテトサラダ)
かぼちゃ、大根(煮物など)
バナナ、熟した桃
負担を減らす「食べ方の工夫」5つのポイント
何を食べるかと同じくらい、「どう食べるか」も重要です。
小さく切る、すりおろす
包丁やフードプロセッサーを使い、食材をあらかじめ細かくしておきましょう。噛み砕く手間が省け、顎の仕事量を減らせます。「煮る」「蒸す」調理法を選ぶ
炒めたり焼いたりするよりも、じっくり煮込んだり蒸したりすることで、食材は格段に柔らかくなります。左右の歯で、均等に噛む
意識して、左右の奥歯でバランス良く噛むようにしましょう。片側ばかりに負担が集中するのを防ぎます。ゆっくり、静かに食べる
急いで食べると、噛み方が雑になりがちです。一口ずつ、ゆっくりと味わって食べましょう。水分を一緒に摂る
スープや飲み物で口の中を潤しながら食べると、食べ物がまとまりやすくなり、スムーズに飲み込めます。
簡単!顎に優しいおすすめレシピ3選
レシピ1:栄養満点!かぼちゃの豆乳ポタージュ
材料: かぼちゃ、玉ねぎ、豆乳(または牛乳)、コンソメ
作り方: 薄切りにした玉ねぎと、皮をむいて小さく切ったかぼちゃを柔らかくなるまで煮ます。ミキサーにかけるか、ヘラで潰し、豆乳とコンソメを加えて温めれば完成。
レシピ2:ふわふわ豆腐の和風あんかけ
材料: 絹ごし豆腐、鶏ひき肉、だし汁、醤油、みりん、片栗粉、おろし生姜
作り方: 鍋にだし汁と調味料、鶏ひき肉、生姜を入れて火にかけ、ひき肉に火が通ったら水溶き片栗粉でとろみをつけます。温めた豆腐にかければ完成。
レシピ3:朝食にも◎バナナとヨーグルトのスムージー
材料: バナナ、無糖ヨーグルト、牛乳(または豆乳)、お好みではちみつ
作り方: すべての材料をミキサーにかけるだけ。バナナはエネルギー補給に、ヨーグルトはタンパク質補給に役立ちます。
まとめ:食事は工夫次第で楽しめる
顎が痛いからといって、食事を諦める必要はありません。食べ物の種類や調理法、食べ方を少し工夫するだけで、顎への負担は大きく減らすことができます。
ただし、食事の工夫はあくまで症状を和らげるための「対症療法」です。もし、このような食生活を続けても痛みが改善しない場合、その原因は食事以外にあるかもしれません。
顎関節症全体の情報や、他の症状との関連については、こちらの総合案内記事もご覧ください。
→ 長引く顎の痛み、もう諦めない。顎関節症の多様な原因と当院の新しいアプローチ
姿勢の乱れやストレスなど、不調の根本原因にアプローチすることで、再び食事を心から楽しめる日がやってきます。一人で悩まず、ぜひ私たちにご相談ください。
【お問い合わせ】
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
【接骨院詳細】
【蛯原接骨院】
住所: 〒300-1222 茨城県牛久市南2-1-12
電話番号: 029-872-2653
診療時間:
曜日 午前 午後 月~金 8:00~12:00 15:00~20:00 土 8:00~12:30 休診 日 休診 休診
アクセス: JR常磐線「牛久駅」徒歩5分
駐車場: 5台分有り
【監修】
蛯原 吉正(柔道整復師)
詳しいプロフィールはこちらのページをご覧ください。
免責事項
このブログ記事は、顎関節症に関する情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。記載されている内容は、一般的な知見に基づくものであり、効果には個人差があります。症状の診断や治療については、必ず専門の医療機関にご相談ください。当ブログの情報に基づいてご自身の判断で行ったいかなる行為に関しても、当院は一切の責任を負いかねます。