保険適応について

【徹底解説】接骨院で保険は使える? 知っておくべき知識と活用法

「あれ、肩こりがひどくて… これって保険で接骨院に行けるのかな?」

日常生活で感じる体の痛みや不調。 特に、肩こり腰痛は多くの人が経験する悩みです。 そんな時、ふと頭に浮かぶのが「接骨院で保険は使えるんだろうか?」という疑問ではないでしょうか。

この記事では、「接骨院 保険」、そして特にニーズの高い**「接骨院 肩こり 保険適応」**というキーワードで検索するあなたに向けて、接骨院で保険が適用されるケースから、具体的な活用方法、注意点までを徹底的に解説します。

この記事を読むことで、あなたは…

  • 接骨院で保険が使える条件を明確に理解し、自身の症状が保険適用の対象となるか判断できるようになります。

  • 肩こりをはじめとする様々な症状で、どのように保険を使って接骨院での治療を受けられるのかが分かります。

  • 健康保険だけでなく、労災保険や自賠責保険など、状況に応じた保険の活用方法を知ることができます。

  • 接骨院と病院(整形外科)の違いを理解し、自分に合った治療院を選ぶための知識を身につけられます。

  • 保険適用に関する疑問や不安を解消し、安心して接骨院を利用できるようになります。

この記事は、突然の痛みに不安を感じる会社員、長年の肩こりに悩む主婦、スポーツでのケガに困っている学生、交通事故後のむちうちに悩む方、そして体の痛みに悩む高齢の方など、様々な立場の方に役立つ情報を提供します。

この記事が、あなたの健康な毎日をサポートする一助となれば幸いです。

1. 接骨院で保険が使える? 基本的な仕組みを理解しよう

まず、接骨院でどのような場合に保険が使えるのか、その基本的な仕組みから見ていきましょう。

1.1 接骨院(整骨院)とは? どんな時に行くところ?

接骨院(整骨院)は、柔道整復師という国家資格を持った施術者が、手術や投薬によらない手技によって、骨、筋肉、靭帯などの損傷に対して治療を行う施設です。

主に、以下のような症状に対して施術を行います。

  • 骨折

  • 脱臼

  • 捻挫

  • 打撲

  • 挫傷(肉離れなど)

これらの症状は、日常生活での動作やスポーツなどが原因で起こることがあります。

1.2 健康保険が適用されるケースとは?

接骨院で健康保険が適用されるのは、上記のような急性的な原因によるケガが主となります。具体的には、以下の3つの条件を満たす必要があります。

  1. 原因が明確であること: いつ、どこで、何をして痛めたのかがはっきりしている必要があります。

  2. 急性または亜急性の外傷であること: 比較的最近に起こったケガであり、内科的な疾患が原因ではないことが重要です。

  3. 骨・筋肉・靭帯などの損傷であること: 疲労や慢性的な肩こり、原因不明の痛みなどは保険適用外となる場合があります。

ご自身の症状が、保険適用となるかどうかの判断材料として、下記のイラストを参考にしてみてください。

尚、この点について厚生労働省は、柔道整復師の施術については、

「急性または亜急性の外傷性の打撲、捻挫、挫傷及び骨折、脱臼(応急手当の場合を除く。)について保険給付の対象とする」(出典:厚生労働省 保険局 医療課 事務連絡「柔道整復師の施術に係る療養費の算定基準等について」)

と明示しています。

つまり、健康保険が適用されるのは、「いつ、どこで、何をして痛めたのか」という原因がはっきりしている、急性のケガに限られるということです。

具体的な例:

  • 階段で足を滑らせて足首を捻挫した

  • 重い物を持ち上げた際に腰を痛めた

  • スポーツ中に転倒して肩を打った

1.3 健康保険が適用されないケース

一方で、以下のような場合は健康保険が適用されません。

  • 単なる疲労や肩こり、腰痛: 慢性的な症状や原因が特定できない場合は、原則として保険適用外となります。(後述する例外あり)

  • 病気による痛みや痺れ: 神経痛やリウマチなど、内科的な疾患が原因の症状。

  • 予防や慰安目的の施術: マッサージや整体のように、リラクゼーションや疲労回復を目的とした施術。

  • 美容目的の施術: 骨盤矯正やO脚矯正など、美容を目的とした施術。

  • 交通事故や労災が原因のケガ: これらの場合は、自賠責保険や労災保険が適用されます。

厚生労働省も、

「単なる肩こり、筋肉疲労による痛み、慰安目的のマッサージなどは、保険給付の対象とならない」(出典:厚生労働省 保険局 医療課「療養費の支給について」

との見解を示しています。

1.4 保険診療の種類と自己負担割合

接骨院での保険診療は、医療機関と同様に、加入している健康保険の種類によって自己負担割合が異なります。

  • 国民健康保険、被用者保険(組合健保、協会けんぽなど): 原則として3割負担(未就学児は2割、70歳以上の方は所得に応じて1~3割)。

  • 後期高齢者医療保険: 所得に応じて1割または3割負担

窓口で保険証を提示することで、自己負担割合に応じた金額で治療を受けることができます。

2. 悩ましい肩こり…接骨院で保険は使える?【徹底解説】

多くの人が悩む肩こり。冒頭でも触れたように、「接骨院 肩こり 保険適応」というキーワードでの検索ニーズは非常に高いです。ここでは、肩こりの場合に保険が適用されるのか、詳しく見ていきましょう。

2.1 原則として肩こりは保険適用外

残念ながら、慢性的な肩こりは、健康保険の適用外となります。これは、肩こりの原因が急性的な原因によるケガではなく、疲労や姿勢の悪さなど、日常生活習慣に起因することが多いためです。

厚生労働省は、療養費の支給対象となる施術について、

「内科的原因による疾患に伴う症状や、日常生活における単なる疲れや肩こり等に対する施術は、原則として保険給付の対象とはならない」(出典:厚生労働省 保険局 医療課 事務連絡「柔道整復師の施術に係る療養費の算定基準等について」

と明確に示しています。

2.2 注意が必要!「肩こり」と間違えやすい保険適用のケース

原則として、慢性的な肩こりは健康保険の適用外です。しかし、例外的に、急な首や肩の痛みであっても、その原因が明らかな外傷によるものであれば、保険が適用される場合があります。

厚生労働省の見解として、「交通事故によるむちうち」や「朝起きた際の明らかな寝違え」など、外傷性の原因が明らかな首や肩の急な痛みについては、柔道整復師による施術の場合、健康保険の適用対象となることがあります。この根拠は、厚生労働省が定める「柔道整復師の施術に係る療養費について」という通知に示されています。

具体的には、この通知において、柔道整復師の施術料が保険給付の対象となる範囲として、

「急性または亜急性の原因によって生じた骨折、脱臼、打撲および捻挫」といった、いわゆる**「外傷性の負傷」**(出典:厚生労働省「柔道整復師の施術に係る療養費について」)

が明記されています。

「寝違え」は医学的には頸椎捻挫などに分類されることがあり、「ぎっくり首」は急な首の痛みの総称ですが、これらが外部からの衝撃や急な不自然な動作など、明らかな外傷性の原因によって発症した場合に限り、上記の通知における**「捻挫」**に該当すると解釈されることがあります。

重要な注意点として、

  • 日頃から感じる慢性的な肩こりや、原因のはっきりしない肩や首の痛みは、保険適用の対象外です。 保険が適用されるのは、あくまで外傷が原因である場合に限定されます。

  • 保険適用となるには、いつ、どこで、どのようにして痛めたのかという受傷原因が明確であることが非常に重要です。

  • ご自身の症状が保険適用となるかどうかの最終判断は、施術を担当する柔道整復師や、加入している健康保険組合等が行います。ご不明な場合は、必ず事前に接骨院にご相談ください。

したがって、「柔道整復師の施術に係る療養費について」においては、直接的に「肩こり」という病名が記載されているわけではありません。外傷を原因とする急な首や肩の痛みについて、例外的に保険適用となる可能性があると解釈されています。慢性的な肩こりや原因不明の肩や首の痛みは、保険適用外となることを重ねてご理解ください。

より詳細な情報については、厚生労働省の関連通知をご確認いただくか、施術を受けられる柔道整復師にご確認ください。

具体的な例:

  • 寝違え: 朝起きたら首から肩にかけて激しい痛みがあり、首を動かせない。

  • ぎっくり首: 急に首に強い力が加わり、激しい痛みが生じた。

  • スポーツや事故によるむちうち: 外部からの衝撃によって首や肩を痛めた。

これらのケースでは、原因がはっきりしており、筋肉や靭帯の損傷が考えられるため、保険適用となる可能性があります。

2.3 保険適用となる肩こりの見分け方

ご自身の肩こりが保険適用の対象となるかどうかの判断は難しい場合があります。以下のポイントを参考にしてください。

  • いつから痛いのか?: 数日前や当日など、比較的最近痛み始めた場合は、保険適用の可能性があります。

  • きっかけは何か?: 寝違え、スポーツ、事故など、痛みの原因となる出来事がある場合は、保険適用の可能性が高まります。

  • どんな痛みか?: ズキズキする、ピリピリするなど、具体的な痛みの種類を伝えることが大切です。

  • 動かすと痛いか?: 首を動かすと痛みが強くなる場合は、筋肉や靭帯の損傷が疑われます。

迷ったらまずは相談を:

ご自身で判断がつかない場合は、まずは接骨院に相談してみましょう。柔道整復師が症状や原因を詳しく確認し、保険適用となるかどうかを判断してくれます。

2.4 保険適用外でも諦めない!自費診療という選択肢

もし肩こりが保険適用外だったとしても、接骨院での治療を諦める必要はありません。接骨院では、保険診療だけでなく、自費診療も行っています。

自費診療では、保険診療では受けられないような、より多様な施術を受けることができます。

  • マッサージ: 筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。

  • ストレッチ: 筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げます。

  • 各種電気治療: 筋肉の緊張を改善し、血行を良くします。
  • AKA療法: 関節の動きを改善し、体の歪みを整えて姿勢を改善します。

  • BFI療法: 自律神経の状態を改善し、筋肉の緊張を緩和します。

自費診療は、保険診療に比べて費用は高くなりますが、ご自身の症状やニーズに合わせて、よりオーダーメイドな治療を受けることができます。

3. その他の症状と保険適用:腰痛、捻挫、打撲…

肩こり以外にも、接骨院で保険が適用される可能性のある症状はたくさんあります。代表的なものをいくつか見ていきましょう。

3.1 腰痛:原因が明確な急性の痛みに

腰痛も、肩こり同様に多くの人が悩む症状ですが、慢性的な腰痛は原則として保険適用外となります。しかし、ぎっくり腰のように、重い物を持ち上げた時などに突然起こる急性の腰痛は、保険適用の対象となる場合があります。

3.2 捻挫・打撲:スポーツや日常生活でのケガ

スポーツ中の転倒や衝突、日常生活での不注意による捻挫や打撲は、原因が明確であり、急性の外傷であるため、基本的に保険適用となります。

厚生労働省は、

「打撲、捻挫等については、その原因が明らかな外傷性のものに限る」**(出典:厚生労働省保険局医療課長通知「柔道整復師の施術に係る療養費の算定基準等について」

としており、原因不明の痛みや慢性的な痛みは保険適用の対象外となることを強調しています。

3.3 骨折・脱臼:医師の同意が必要

骨折や脱臼は、接骨院でも応急処置や整復(元の位置に戻すこと)が可能です。ただし、保険適用となるには、医師の同意が必要となる場合があります。当院では、超音波エコーで観察したのちに、顧問の医療機関にてレントゲン検査を受けていただきます。

3.4 スポーツ外傷:部活動や運動中のケガ

部活動や運動中に起こったケガ(肉離れ、突き指)も、原因が明確であれば保険適用となることが多いです。

3.5 交通事故によるケガ(むちうちなど):自賠責保険

交通事故によるケガ(むちうち、打撲など)は、健康保険ではなく、自賠責保険が適用されます。自賠責保険を使う場合は、事前に保険会社に連絡し、接骨院で治療を受ける旨を伝える必要があります。

3.6 労災保険:仕事中のケガ

仕事中に起こったケガは、労災保険が適用されます。労災保険で治療を受ける場合は、事業主に報告し、所定の手続きを行う必要があります。

4. 接骨院で保険を使う流れと注意点

実際に接骨院で保険を使って治療を受ける際の流れと、注意しておきたいポイントを確認しておきましょう。

4.1 初めて受診する際の持ち物

初めて接骨院を受診する際は、以下のものを持参しましょう。

  • 健康保険証(マイナンバーカード)

牛久市の蛯原接骨院では、マイナンバーカードも使用可能です。

  • 医療費受給者証(お持ちの方)

4.2 受付から施術までの流れ

  1. 受付: 保険証(マイナンバーカード)を提示し、問診票に症状や既往歴などを記入します。

  2. 問診: 柔道整復師が症状や痛みの原因などを詳しく聞き取ります。

  3. 検査・触診: 体の状態を確認し、痛みの原因となっている箇所を特定します。

  4. 施術: 症状に合わせた手技療法(マッサージ、整復、固定など)が行われます。

  5. 説明・指導: 今後の治療方針や日常生活での注意点などが説明されます。

  6. 会計: 窓口で自己負担額を支払います。

4.3 保険を使う際の注意点

  • 受診理由を正確に伝える: いつ、どこで、何をして痛めたのかを具体的に伝えましょう。

  • 施術内容を確認する: どのような施術が行われるのか、事前に確認しておくと安心です。

  • 領収書を保管する: 医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管しましょう。

  • 長期間の施術について: 症状によっては、長期間の施術が必要となる場合があります。その際は、柔道整復師と相談しながら治療計画を立てていきましょう。

  • 他の医療機関との併用: 同じ負傷で整形外科など他の医療機関と併用して保険診療を受けることは、原則としてできません。

5. 接骨院と病院(整形外科)の違いと選び方

体の不調を感じた時、接骨院に行くべきか、病院(整形外科)に行くべきか迷う方もいるかもしれません。それぞれの特徴と、どのような場合にどちらを選ぶべきかを見ていきましょう。

5.1 接骨院の特徴

  • 手技療法: 手術や薬を使わず、手技による施術で自然治癒力を高めることを重視します。

  • 徒手検査: 手を使って患者様の体を直接触れることで、異常や問題の原因を探るための検査方法です。特に、筋肉、骨、関節、神経などの状態を確認する際に用いられます。
  • 超音波観察装置: 超音波エコーを使用して骨折、脱臼、打撲、捻挫を起こした患部の状態(骨、筋肉、腱)を観察します。
  • 物理療法: 痛みの軽減やケガの回復、体の機能改善を目的として、様々な医療機器を利用する治療方法のことです。電気、温熱、冷却、光、音波などの刺激を活用します。薬や手術を使わずに体に優しい治療方法です。
  • 原因が明確なケガに強い: 捻挫、打撲、肉離れなど、運動器系の急性的なケガの治療に強みがあります。

  • 予約なしで受診しやすい: 牛久市の蛯原接骨院は予約なしで受診できます。

  • 夜間や土日祝日も診療している場合がある: 仕事帰りや休日にも通いやすい場合があります。平日は夜8時迄受付しております。

5.2 病院(整形外科)の特徴

  • 医師による診断と治療: レントゲンやMRIなどの検査を用いて、病態を正確に診断し、手術や薬物療法などの治療を行います。

  • 幅広い疾患に対応: 骨折、脱臼、関節の病気、神経の病気など、運動器系の様々な疾患に対応できます。

  • 専門的な医療を受けられる: 専門医による診察や治療を受けることができます。

迷ったらまずは相談を:

どちらに行くべきか迷ったら、まずはそれぞれの機関に相談してみるのが良いでしょう。

6. 接骨院の保険に関するよくある質問(Q&A)

ここでは、接骨院の保険に関してよくある質問とその回答をまとめました。

Q1. 接骨院で保険診療を受けるのに紹介状は必要ですか?

A. 原則として、紹介状は必要ありません。ただし、骨折や脱臼で保険適用となる場合は、医師の同意が必要となります。

Q2. 保険証を忘れてしまった場合でも、保険診療を受けられますか?

A. 原則として、保険証がない場合は自費診療となります。ただし、後日保険証を持参すれば、差額を返金してもらえる場合がありますので、接骨院に相談してみてください。

Q3. クレジットカードで支払いはできますか?

A. 接骨院によって異なります。事前に確認しておくと良いでしょう。

Q4. 医療費控除の対象になりますか?

A. はい、接骨院での保険診療は医療費控除の対象となります。領収書を大切に保管しておきましょう。

Q5. 複数の接骨院を同時に受診できますか?

A. 原則として、同じ負傷で複数の接骨院を同時に保険診療で受診することはできません。

まとめ:賢く保険を活用して、健康な体を手に入れよう

この記事では、接骨院で保険が適用されるケース、肩こりでの保険適用、その他の症状、保険を使う流れと注意点、病院との違いなど、接骨院の保険に関する様々な情報をお伝えしました。

この記事の重要なポイント:

  • 接骨院で健康保険が使えるのは、原因が明確な急性のケガが中心。

  • 慢性的な肩こりは原則として保険適用外だが、寝違えやぎっくり首など、急性の痛みには適用される可能性あり。

  • 腰痛、捻挫、打撲などの症状も、原因が明確であれば保険適用となることが多い。

  • 交通事故や労災によるケガは、それぞれ自賠責保険、労災保険が適用される。

  • 保険診療を受ける際は、保険証を忘れずに持参し、受診理由を正確に伝えることが大切。

  • 接骨院と病院にはそれぞれ特徴があり、症状に合わせて適切な医療機関を選ぶことが重要。

接骨院を賢く利用することで、体の痛みや不調を改善し、より健康な毎日を送ることができます。この記事が、あなたの健康管理の一助となれば幸いです。

もし、体の痛みや不調でお悩みなら、まずは近くの接骨院に相談してみてはいかがでしょうか。