寒くなってくるとぎっくり腰の患者様のご来院も多くなります。
症状の訴え方も人それぞれですが、当院で行っているBFI療法を施すことにより症状の回復が早まります。
「腰痛は怒りである」や「椅子が怖い」という本に代表されるように、ぎっくり腰の発生原因にも心因性の要素が多く含まれます。
Contents
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰は急性腰痛症・筋筋膜性腰痛・腰椎捻挫などの病名がつけられます。
また、地域によって呼び名が違う事もあるようです。
私が研修していた茨城では「きやり腰」「びっくり腰」と呼んでいた年配の患者様もいらっしゃいました。
また、欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
レントゲンやMRI画像で原因が写らない腰痛もたくさんあります
レントゲン写真に異常があると「これが原因です!」と言って、画像に起きている変化を原因とする傾向があります。
また、原因を脊椎に見出そうとする傾向もあります。
腰部のレントゲン写真で腰椎に変形があっても、腰椎の間隔が狭いと言われても、それらが今回のぎっくり腰の原因となっている事はまず、ありません。

それらの変化は、ぎっくり腰になる前から有ったものだと思います。
かえって画像のインパクト(画像の呪い)が頭の中に残ってしまう方が、症状の治癒過程に大きな影響を及ぼします。
不安が大きくなると、症状のなおりが悪くなります。
画像診断と症状の結びつきについては、こちらをお読みください。↓
変形性腰椎症・変形性関節症・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症を始めとした レントゲンやMRIにおける画像診断と症状との結びつきについて
ぎっくり腰の考え方
ぎっくり腰の原因としてよく挙げられるものは、顔を洗おうとして前かがみの体勢になった時・下にある物を取ろうとして前かがみの大勢になった時など、体の重心が前にかかったときに発生することが多い印象があると思います。
要するに前傾姿勢になると、骨盤にある仙腸関節が不安定な状態(ルーズパックポジション)になることにより発生すると言われています。
ぎっくり腰と脳疲労
BFI療法を学び始めるまでは、ぎっくり腰をはじめとする痛みの原因は肉体(ハード)の問題だと思い、AKA-博田法の技術向上を目指す日々でした。
ただ、今現在、日々の診療でぎっくり腰の患者様の心理的背景(脳疲労につながる原因)をお聞きすると、かならずと言っていいほど脳疲労につながる原因(ストレス)が存在します。
例えば、お子さんでは部活・友達・先生とのトラブルや家庭内環境によるもの、大人の方ではここでは書ききれないくらいの原因を過去にお聞きしています。
また、発症年代は小学生~熟年世代まで広くみられます。
ぎっくり腰に対しての当院の施術法
現在は、ぎっくり腰の患者様に対し当院の行う施術法は「ぎっくり腰になった原因を認識していただくこと」と「BFI療法」をメインにしています。
補助として「低周波や微弱電流通電」をします。
電気をかけてマッサージをするだけの施術では、治りが悪い方が多いです。
施術終了後には日常生活上での注意事項をお話しします。
下の写真はBFI療法を施術している様子です。

患者様が寝た状態で施術を行っていますが、BFI療法は痛みで横になれない患者様にも行えます。
回復期間には個人差がありますが、施術後は協調性(動きの悪さ)や痛みの改善がみられます。
施術法自体は非常にソフトで痛みを伴うことはまずありません。
ぎっくり腰に対するまとめ
ぎっくり腰の原因にもいろいろと言われているものがありますが、心理的な要因で発症しているものが非常に多く存在します。
ぎっくり腰を繰り返している場合や、なかなか治らない腰痛の患者様には、内科的要因が否定できればご自分に該当するような心理的な要因がなかったか、振り返っていただくといいと思います。
その上でBFI療法をお試しください。
お困りの際には、蛯原接骨院をご利用下さい。