ストレートネックという診断をうけて、お悩みの方も多くいらっしゃると思います。
首の痛みや肩こり・頭痛が原因で病院を受診して「首の骨がまっすぐな事が原因ですね」と言われると、とても心配するし不安になりますよね。
まっすぐな首の骨を「どうにかしなくちゃ」と悩んでしまうと思います。
今回のブログでは、ストレートネックにお悩みの方に対して、当院の考え方と治療法をご紹介いたします。
ぜひ、ストレートネックに対する思い込みを解消し、痛みや不安のない体を手に入れていただきたいと思います。
Contents
首の骨の構造
首の骨は全部で7つあります。
骨の間には椎間板があり、骨の間から出ている黄色いものが神経です。
赤いものは血管です。画像のように、首の骨には生理的な前弯(カーブ)があります。
ただし、この生理的前弯の角度は個人差があります。
ストレートネックと診断を受けた方はこの赤いラインがまっすぐの状態になっています。

ストレートネックの状態のレントゲン写真

首を横から撮影した時のレントゲン写真です。
上の骨模型の赤線と比べると首の骨の状態が、まっすぐに近くなっています。
このような画像を目の前にして説明を受けると、そのインパクトは非常に強く、頭の中に「ストレートネック」に対する悪い印象が強く残ってしまいます。
レントゲン画像にまっすぐな頚椎が写っていても心配いりません
上に書いたように、首の骨のカーブには個人差があります。
人それぞれの顔が違うように、首の骨のカーブにも人それぞれ個性があります。
たとえ首の骨がまっすぐだと言われたとしても、心配はありません。
まっすぐに写っている骨の並びにも原因があります。
また、つらい症状が出現する前から「ストレートネック」と言われてしまうような形状だった方も、たくさんいらっしゃいます。
あなただけではありません。
首の痛みや頭痛・肩こり等でストレートネックと診断がつくまでの図式を紹介します。
大体、病院でストレートネックと診断を受けた方はこんな感じではないでしょうか。
首の症状が出る→病院でレントゲンを撮る→その後の診察で「『ストレートネック』が痛みの原因ですね」と医師に言われる→「まっすぐな骨をどうにかしなくちゃ」と思い、心配し不安になってしまう。
レントゲン画像のインパクト
以前のブログでご紹介したように、レントゲン画像を見ながら「〇〇に異常がある」などと説明を受けると、そのインパクトが強く残り、頭の中がその事でいっぱいになります。
とても不安ですよね。これを「画像診断の呪い」と呼んでいます。←(画像所見と症状との結びつきについて、以前のブログでご紹介しています)これにかかると、もともとの症状がさらに強くなったり、治りが悪くなったり、さらには表情や雰囲気まで変わってしまう方もいらっしゃいます。
以前、入り口に入ってくるなり、とてもこわばった表情で「ストレートネックって治りますか?」と聞かれた方もいらっしゃいました。
とても、不安でいっぱいのご様子でした。
ここで少し考えてみましょう。ストレートネックが原因で痛みやコリが出ているのであれば、その骨の配列の状態が改善されない限り、24時間・1年中ずっと症状が出っぱなしになるはずです。
症状の波(調子の良しあし)はなくなります。
だって、首の骨はまっすぐなままですから。
ストレートネックが原因ですという診断がついても、湿布の処方や痛み止めの処方の事が多々あります。
その時点で、突っ込みどころは満載です。
湿布や飲み薬は、痛みに対しての処方であって骨のカーブを改善させるための根本的な手段ではありません。
ストレートネックとは病名ではなく、あなたの首の形(状態)を表しているもの
ストレートネックとは病名ではなく、あなたの首の形(状態)を表しているものです。
それは、あなたの痛みやこりの原因ではありません。
骨折や脱臼のチェックや、骨腫瘍等の病的なものを診断する際には、レントゲン検査はとても重要だと思います。
しかし、レントゲン画像に写る背骨の隙間が狭いだとか、変形している等の画像上の変化は、あなたの骨の状態を説明しているだけであって、あなたのお悩みの症状の原因ではありません。
画像上で診断がつくほど、人の痛みは簡単ではありません。
ストレートネックが原因と言われている痛みやこりの正体
「ストレートネックが原因です」という診断を受けた方達は、痛みであったり、コリであったり、頭痛であったり、何かしらの症状をお抱えの事でしょう。
当院では、そのような方達にはまず、時間をかけてしっかりと問診をします。
時間をかけて問診をすることによって、何かしらの脳疲労につながる原因が見つかります。
痛みやこりの症状が出る前に、脳疲労につながる原因が無かったかどうかを振り返って頂くと良いと思います。
頚部の筋肉の緊張によって、ストレートネックになると言う事も言われていますが、筋肉が緊張する原因にも脳疲労が多く関係しています。
さらに、先述しました通り、画像診断により不安が大きくなっていると、症状が強くなり、治癒までに時間が必要な事も有ります。

上の写真は以前にご紹介した当院の待合室に置いてある本の帯ですが「痛みの原因の9割は脳が原因だった」という所に注目していただきたいと思います。
首や肩の痛みやコリで医療機関を受診し、ストレートネックと診断を受けた方の原因もこれに当てはまります。脳疲労による機能低下や自律神経の不調が引き起こされ、各症状が発生します。
ストレートネックによる各症状を改善するためには
- 首の骨のカーブには個人差がある事を知る事
- 首の骨は「まっすぐでもいいんだ」と言う事を知る事
- 脳疲労につながる出来事があったかどうか確認する事
- BFI療法を受ける事
以上の事に尽きると思います。
たとえ首の骨の配列がまっすぐだって、不安担う必要はないし、まったく心配する必要はありません。
不安がつくり出す症状もあるんですよ。
ぜひ、このブログにたどり着いた方には「首の骨がまっすなので痛みがある」という思い込みを解消し、症状改善につなげていただきたいと思います。
繰り返しますけど、本当に心配する必要はありません。
今、お悩みの症状も必ず良くなります。