当院の患者様から「足がつる」と言う話を時折耳にします。足がつるにも多くの要因が存在しますが、実は、一番の原因は、脳疲労によるものが多くを占めています。
今回のブログでは足がつった際の対策をご紹介します。足がつることを、別名「こむら返り」とも言います。「こむら」とは、ふくらはぎのことを言います。こむら返りという名のごとく、多くの場合はふくらはぎがつります。
「足がつる」というのは「本人の意思に反して筋肉の一部だけが異常に収縮している状態」の事を言います。足がつった経験というのは結構多くの方が体験されている事だと思います。私も仕事が忙しかった日や、事務処理やパソコン操作など、頭をつかった(身体・脳の疲れ)後に起こる事があります。足がつるにも多くの要因が挙げられています。それでは、足がつる要因を下に挙げてみます。
Contents
足がつる要因
- 水分不足
- タンパク質不足
- ミネラル・マグネシウム不足
- 足が冷える
- 体の疲労
- 内科的疾患
- 脳疲労
等が挙げられると思います。
身体に不足している栄養素が要因となる場合について
夏に起きる事が多い水分不足ですが、摂取量が少なくなる冬でも多くみられます。つねに体内の水分を一定量に保つためにも、こまめな水分補給が必要です。上記で挙げたタンパク質・ミネラル・マグネシウム不足は、これらの栄養を摂取すれば劇的に改善されるということではありません。ただ、日常から心がけることで予防になります。
身体の冷えに関して重要なタンパク質
女性の方に多い体の冷えに関しても、タンパク質が大きく影響します。人間の体は体を動かしていなくても熱が発生しいて、筋肉量が少なければ発生される熱量は少なくなります。筋肉を増やすためには十分なタンパク質量が必要です。よって、タンパク質量が不足すると、筋肉を増やすためのエネルギーが不足するので、十分な筋肉量が期待できなくなります。タンパク質量を十分に摂取し筋肉量が増えてくると、体温が下がりにくくなります。
足がつる事にも脳疲労が関係します
骨のまわりに付いている筋肉は、ほぼ自分の意志で動かせます。しかし、ストレスや天候の変化により脳疲労が存在すると筋肉のコントロールがうまくいかなくなると、足がつるという状態が起きてしまいます。最近では「体の疲れ=脳の疲れ」と仰っている先生もいらっしゃいます。メディアでも多く取り上げられるようになり、関連する書籍も出版されております。
足がつった際の対処法
とにかく、足がつっている状態をなんとかしなくてはいけません。足がつった際の対処法として一番先に行う事は足のストレッチだと思います。
足がつった際のストレッチ
主に下肢後面を伸ばす方法です。
太ももの後ろ側やふくらはぎがつった状態なら、下の写真の様に体育座りをするように膝を伸ばした状態で足の指と足首を自分の方に引っ張ってください。決して急激には行わず、ゆっくりと伸ばしてください。もし、痛みや足のつりが強すぎて自分で伸ばせない時は、周囲に人がいればゆっくりと伸ばしてもらいましょう。

体が硬くて指先まで手が届かない方は、下の写真の様にタオル等をひっかけてゆっくりと伸ばしていただくと良いでしょう。

まとめ
足がつる要因として、上記に挙げたこと以外に、内科的な要因(糖尿病や静脈瘤・肝硬変)でも発生する場合もあります。足が繰り返しつっている方は、内科的要因を否定する意味でも、一度、専門の病院で検査を受けることをお勧めします。
内科的要因が否定できたのであれば、足がつる一番の原因は脳疲労によるものが多くを占めます。BFI療法を受けていただいた事によって、足がつらなくなった患者様も多くいらっしゃいます。繰り返しの足のつり(こむら返り)にお悩みの方は、BFI療法をお試しください。